スノドカフェ七間町、閉店へ 人と文化の社交場、今後の展開に注目

 静岡市葵区の市街地でさまざまな文化イベントを繰り広げているカフェ「スノドカフェ七間町」が、29日で閉店する。芸術活動に関する企画を積極的に開き、市民が集う社交場として親しまれてきた。常連客からは惜しむ声と共に、今後の展開に関心が寄せられている。

オンラインライブに出演する柚木さん(左)と丸山さん=静岡市葵区のスノドカフェ七間町
オンラインライブに出演する柚木さん(左)と丸山さん=静岡市葵区のスノドカフェ七間町

 同市清水区にあったカフェの2号店として2014年に開店。静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)の企画を担当する店主の柚木康裕さん(55)が、演劇やアート、音楽に関するワークショップやセミナーを仕掛けてきた。柚木さんは「新型コロナウイルス禍でイベントが開催できない中、より求められる場のあり方を見つけたいと考えた」と話す。
 もともと映画館街だった立地には地域の文化活動を担う顔ぶれが出入りし、哲学や文学を議論し合う欧州のサロンのような雰囲気に。文化芸術を掘り下げるトーク「七間町ダイアローグ」や、1枚の絵を囲んで意見を交わす「美術を語るカフェ」などの人気企画も生まれた。まちづくりや就職活動に関するセミナーの舞台にもなった。
 20日夜には静岡市のシンガー・ソングライター丸山研二郎さん(38)がオンラインライブに出演。「さまざまな企画を受け入れてくれた店。発信の機会を与えてくれるのはありがたかった」と感謝を語った。
 静岡県外出身で静岡市に転居し、同店で交友を広めたという吉田美音子さん(28)は「常に新しい話題や人と出会える場所だった。閉店は残念だが前向きな選択と捉えたい」と期待を込めた。
 スノドカフェは清水区の1号店が既に閉店。静岡市民文化会館と清水文化会館マリナート内にも店舗がある。
 

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