追っかけわたしの特集

特集 : こち女

自然なお産支える助産師にエール 伊東市民病院前管理者・産科医が電子書籍 「選択肢」知ってもらう一助に

 伊東市民病院の前管理者で、今年2月まで産婦人科部長を務めた荒堀憲二医師(69)=愛知県一宮市=が、助産師向けの電子書籍「頑張れ助産院」を発売した。医療機関での出産が主流となっている今、「助産院ならではのお産を、もっと知ってほしい。助産師とともに産むという選択肢を残していきたい」との思いがある。助産院を営む開業助産師を応援する活動も始めた。

県内外から訪れた助産師らを前に講演する荒堀憲二医師(左)=静岡市葵区
県内外から訪れた助産師らを前に講演する荒堀憲二医師(左)=静岡市葵区

 助産師は、妊娠経過や胎児に問題のない、正常なお産を扱う。助産院は嘱託医や嘱託医療機関と連携し、異常があれば速やかに医師の診察ができる態勢を整えている。産科医療補償制度にも加入している。
 電子書籍では、昔から続く「本来の自然なお産」が助産院以外では極めて少なくなっていると指摘した。医療機関で分娩(ぶんべん)時に行われている医療的処置の現状と背景も添えた。
 希望者には、お産に関する情報を無料のメールマガジンで配信している。今後、同じ思いを持つ医師たちと連携して助産師の相談に応じたり、助産院と医療機関の橋渡しをしたりするという。
 荒堀医師はへき地の医療向上を目的につくられた自治医科大卒。駆け出しの頃は丹後半島の病院でベテラン助産師に手技を学んだ。伊東市民病院では近くの助産院と連携した。1人の助産師が1人の妊婦の出産、育児まで一貫して寄り添う「継続ケア」の実現を後押しした。
 6月、静岡市助産師会有志に招かれ、市内で著書を題材に講演した。県内外の助産師や産科医、大学教授ら30人近くが訪れた。助産院での出産経験がある磐田市の産科医渥美陽子さん(42)は、「どんな産み方をしても、本人が『いいお産だった』と感じられることが大切。共感した」と話した。
 電子書籍はAmazonサイトで500円。製本も予定している。問い合わせは荒堀医師<メール momotarop88@gmail.com>へ。
 

いい茶0

こち女の記事一覧

他の追っかけを読む