まん延防止 東部全市町と静岡、浜松に適用方針 新型コロナ

 菅義偉首相は5日、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、緊急事態宣言に準じた措置が可能となる「まん延防止等重点措置」の適用地域に静岡県と福島、茨城、栃木、群馬、愛知、滋賀、熊本の8県を加えると正式表明した。期間は8日から31日まで。対象は計13道府県に拡大する。静岡県は重点措置の対象市町について、感染拡大に歯止めがかからない東部の全20市町に加え、静岡、浜松両政令市の計22市町とする方針を固めた。6日に正式決定する。

静岡県内の新型コロナウイルス感染者(5日現在)
静岡県内の新型コロナウイルス感染者(5日現在)

 静岡県内では5日、新たに181人の新型コロナウイルス感染が確認された。4日の202人に次ぐ過去2番目の多さ。感染拡大はインド由来のデルタ株への急速な置き換わりが主因とされる。重点措置対象市町では、飲食店やショッピングセンター、映画館などの大規模集客施設に営業時間の短縮を要請し、感染抑制を図る。
 静岡市は5日、対策本部会議を開き、重点措置の適用に協力すると決めた。田辺信宏市長は「市民の命を守ることを最優先する」と表明。一方、飲食店舗への時短要請や酒類の提供制限が地域経済に及ぼす影響を懸念し、「県に対して必要に応じて申し入れをしていきたい」と述べた。
 浜松市の鈴木康友市長は4日の臨時記者会見で、市内で飲食店が主な感染源になっていないとして適用には否定的だったが、国の決定を踏まえ、県の方針を受け入れる方向だ。
 伊豆市のベロドロームでは、東京五輪自転車競技が8日まで開催されている。来場者数は最大収容人数3600人のうち、日々700人程度に収まっていることなどから、最終日まで観客を入れる方針。川勝平太知事は「これまで同様、組織委と一体になって対応する」とした。
 5日は静岡市が22人の感染を新たに確認した。うち1人は葵区役所の60代男性職員。浜松市が発表した新規感染者は44人で、うち1人は西山病院(西区)の30代の女性医療従事者。県内の累計感染者数は1万1592人(再陽性者を含め1万1593人)。

 <メモ>まん延防止等重点措置 新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための緊急事態宣言に準じる措置。2月施行の改正特別措置法に新設された。発令する際は専門家の意見を踏まえ、首相が都道府県単位で対象地域と期間を定める。知事は市区町村単位などに範囲を絞り、飲食店などへの営業時間短縮の要請・命令の権限を持つ。命令に応じなければ、20万円以下の過料を科すことができる。
 

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