熱海土石流 応急的住まい見学 被災者に無償提供

 熱海市伊豆山で発生した土石流により住居を失った人を対象に、県は1日、応急的な住まいとして無償提供する市内の公営住宅の見学会を行った。

土石流により住居を失った人を対象にした公営住宅の見学会=1日午前、熱海市伊豆山の県営七尾団地
土石流により住居を失った人を対象にした公営住宅の見学会=1日午前、熱海市伊豆山の県営七尾団地

 被災者計8人が、市営笹良ケ台団地、県営七尾団地の2軒を見学した。七尾団地では間取りや日当たりの良さ、立地条件などを確かめていた。家が全壊した農業男性は「伊豆山に愛着があり、畑の管理も必要なため近場が良いが、土砂災害の危険性も考慮したい」とし、家族と相談して決める考えを示した。
 県と市は7月30日から、被災者に家賃免除で提供する公営住宅と民間賃貸住宅の利用申し込みを受け付けている。対象は罹災(りさい)証明書に基づく「全壊」「半壊」で自宅に住めない人で、期間は最長2年間。
 県の担当者は「恒久的な住まいが確保できるまでの間、生活を再建させるのに役立ててほしい」と話す。

 

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