五輪自転車、有観客維持の方針 静岡県知事「心配ない」 2日から伊豆でトラック競技

 静岡県の川勝平太知事は29日の臨時記者会見で、8月2日から伊豆市のベロドロームで開催される東京五輪自転車競技のトラックで、会場に観客を入れる方針を維持する考えを明らかにした。県内でも東部を中心に新型コロナウイルスの感染が急拡大しているが、川勝知事は来場者が収容人数の2割程度に収まる見通しを示し「特段心配していない」と述べた。

静岡県庁
静岡県庁

 県によると、トラック競技の観客数について、大会組織委員会の基準に基づき収容人数3600人の5割に当たる1800人を上限としている。既に行われたマウンテンバイクやロードと同様、トラック競技でも上限の7割程度に当たる700~800人の来場を見込む。
 観客を入れる方針を維持する理由について川勝知事は、沼津市や下田市での感染拡大は東京五輪とは関係ないとの見方を示し、「(目的を限定した短時間での移動など)申し上げた感染防止対策を実行してもらえれば」と述べた。一方、県は感染が急拡大している駿東田方地域や賀茂地域の住民に対し、仕事や買い物以外での外出自粛を求めている。
 県は29日、ロードに出場予定だったチェコとドイツの男子選手2人が出走前に陽性と判明し、レースに参加しなかったことも明らかにした。

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