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熱海・逢初川下流域 土石流、土砂本格撤去へ 静岡県がチーム

 静岡県は29日、熱海市伊豆山地区で発生した土石流災害を巡り、逢初(あいぞめ)川下流域の復旧・復興チームの発足式を県庁で行った。県交通基盤部を中心としたチームは非公開の会議も開き、土石流の発生から1カ月を迎える8月3日以降に、行方不明者の捜索活動と並行しながら、段階的にがれきや土砂の搬出を本格化する方針を確認した。
 チームは当面、捜索活動に配慮した丁寧な撤去作業を行い、捜索活動が終了した段階で、仮設作業道路を設置するなどして効率的な土砂搬出に切り替える。その後、地域住民の生活再建の意向や市のまちづくり計画に応じた将来計画を踏まえながら、災害復旧の河川工事を本格化する。河川上流部の砂防を担う国土交通省や市とも連携することを確認した。
 発足式で川勝平太知事は「地域の復旧・復興が被災者の希望になる。市などと情報を共有しながら進めてほしい」と訓示した。

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