新型コロナ感染対策「ワクチン接種後も継続を」 静岡県専門家会議座長・倉井華子氏

 静岡県東部でクラスター発生が相次ぎ、県内全域で感染者が急増していることを受け、県感染症対策専門家会議座長を務める県立静岡がんセンターの倉井華子感染症内科部長に28日、分析ととるべき対策を聞いた。倉井部長は、感染力の強い変異株への置き換わりと自粛疲れによる人流の増加が原因とし、ワクチン接種とともに感染対策の継続を求めた。

倉井華子氏
倉井華子氏

 ここ1週間、東部を中心に感染が広がり、少しずつ西にも影響が出始めている。7月以降の感染状況がこれまでと異なるのは、60代以上の感染者が減少し、30~50代や学校関連の若者のクラスターが増えていること。県内では(重症化しやすい)65歳以上の新型コロナウイルスワクチン接種率が6割を超えた。感染者数は増加しているが、重症者数の割合は低下し、ワクチンの効果が目に見えている。ただ、効果は100%ではない。接種後も感染対策を継続してほしい。
 感染者が増えた要因は、ウイルスが感染力の強い変異株に置き換わっていることや、自粛疲れで人流が増えていることなどが挙げられる。沼津市と下田市では飲食店でクラスターが発生した。飲食店クラスターの次は家族や身近な人に感染が続くため、しばらくは増加傾向が続くだろう。
 東部を中心に病床が逼迫(ひっぱく)し、県内は非常に厳しい状況だ。重症者の割合が減っているとはいえ、感染者数が増え続けるとコロナ患者以外の入院受け入れにも影響する。
 若者は重症化しづらいが、行動が活発で感染を拡大させやすい。自分と社会と医療を守る気持ちで行動し、積極的にワクチンを接種してほしい。

いい茶0
メールマガジンを受信する >