熱海土石流 被災地域に避難指示へ 台風8号接近前発令

 熱海市伊豆山の大規模土石流で、斉藤栄市長は25日、関東甲信越地方などに27日に接近する見込みの台風8号に伴う二次災害を防ぐため、26日中に被災エリアの住民に避難を指示する考えを明らかにした。具体的な避難場所や対象世帯は同日午前に決めて、日没までに避難完了を目指す。
 避難指示は大雨警報や土砂災害警戒情報の有無にかかわらず、市独自の判断で発出する方針。土石流の影響で住民が移動できる範囲が限られる地区もあり、市は周知方法や高齢者の移動支援などを調整している。
 市は24日に死亡が確認された2人の身元が太田佐江子さん(93)、瀬下陽子さん(77)と判明したことも発表した。土石流の犠牲者は21人、行方不明者は6人になった。

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