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特集 : こち女

大流行RSウイルス 特徴は?受診判断は? 感染症専門医に聞く

 乳幼児に肺炎を引き起こすことのある呼吸器感染症「RSウイルス」の大流行が続いている。2歳までのほぼ全員が一度は感染するウイルスで、防ぐすべはない。大人が気を付けたいことを、静岡県立こども病院感染管理室長の荘司貴代・小児科医に聞いた。

荘司貴代さん
荘司貴代さん

 Q RSウイルスの特徴は。
 A 風邪の原因となるウイルスの一つ。せきや発熱がみられる。生後6カ月までの乳児や、早産で生まれた子、ダウン症、先天性心疾患や慢性肺疾患などの基礎疾患のある子、免疫を抑制する治療を受けている病児は2歳以上でも重症化しやすい。高齢者の感染も報告され、施設での集団発生も見られる。
 Q 秋から冬にかけて流行しやすいが、なぜ今はやっているのか。
 A 感染経路と予防法は新型コロナウイルスやインフルエンザと同じ。感染対策が徹底されてここ1年半は流行しなかったから、免疫のない子が平年の2倍はいるとみられる。一度流行が始まると、家庭や集団保育で簡単に広がってしまう。
 Q 新型コロナと同時流行した際の懸念は。
 A 新型コロナで重症化する小児患者はまれだが、RSでは一定数はいる。重症化すればいずれも集中治療室で人工呼吸器を使うため、病床逼迫(ひっぱく)が問題となる。
 Q 風邪のような症状で早期受診が必要か。
 A 必要ない。熱は2、3日で治まり、せきや呼吸が苦しい症状は5~7日目がピーク。ただ、飲食できない、息苦しくて眠れなければ受診が必要だ。
 Q 患者が重症化した際の課題は。
 A 現行の看護師配置基準は十分とは言えず、乳幼児の単身入院を受け入れる病床はほとんどない。保護者が24時間付き添うケースが大半だ。家庭に複数の子どもがいて、1人が入院すると両親ともに仕事を休まなければならない。そうした事情があることを社会で共有してほしい。

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