静岡県内ワクチン接種ペース 1日2万回で政府目標達成 県試算 「秋までに打てる」

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡る静岡県内の今後の見通しについて、県が接種ペースを現状の半分程度に当たる1日2万回に抑えても、政府目標の「10~11月の希望者接種完了」を達成できると試算していることが21日までに分かった。政府はファイザー製ワクチンの供給量が減る見込みを示したが、県幹部は「総量は確保されている。秋までに必ず打てるので安心してほしい」と強調する。

県内のワクチン配分と接種回数を巡る試算
県内のワクチン配分と接種回数を巡る試算

 新型コロナのワクチン接種は8月以降、64歳以下の一般接種が本格化する。一方で自治体接種に用いられるファイザー製は供給減が確実で、本県の配分は6月の116万3千回分に対し、7月は72万5千回分に減り、8月は57万回分程度まで落ち込むと想定される。ただ、高齢者接種の余剰分と合わせると11月までに272万回分が供給される見通しという。
 県がこれを基に試算したところ、64歳以下(12歳以上)人口の70%が接種を希望した場合、2回接種するのに必要な回数は346万回分。ここから職場接種に申請した人数を差し引くと250万回分となり、配分数が上回る。
 接種スピードは現在多い日で1日4万回に上るが、11月末をゴールに設定すると1日2万回で達成できるという。県は、市町単位の自治体接種と政府が早期再開を表明した職場接種で「十分に回数を確保できる」とし、富士市、伊豆の国市、掛川市、吉田町の4会場で運営する大規模接種は、高齢者接種が完了した時点で終了する方針。
 県担当者は現状の接種スピードを維持するとかえってワクチン不足の混乱を招くとし、「高齢者接種は7月末までという政府目標のためスピード感が鍵だった。今後は供給見込みを踏まえた接種と市町間調整が課題」と指摘。その上で、夜間や休日の接種体制を強化して現役世代が受けやすい環境整備を進める構えを示した。
 (社会部・河村英之)

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