テーマ : 福祉・介護

熱海土石流 静岡DWATが避難者支援に力 健康体操実施、福祉ニーズ聞き取り

 静岡DWAT(静岡県災害派遣福祉チーム)が、大規模な土石流が発生した熱海市伊豆山の避難者に対して福祉支援を続けている。2017年の結成後、県内派遣は初めて。静岡DMAT(県災害派遣医療チーム)や保健師と連携し、福祉的な観点から災害時に特に配慮が必要とされる高齢者や障害者、子どもの生活環境の整備を進めている。

避難所で毎日実施する健康体操。避難者の交流の場にもなっている=15日、熱海市内(静岡DWAT提供)
避難所で毎日実施する健康体操。避難者の交流の場にもなっている=15日、熱海市内(静岡DWAT提供)

 静岡DWATは県や市からの派遣要請を受けて6日から現地に入り、社会福祉士や介護福祉士ら専門職でつくる登録員3~5人態勢で活動している。これまでに約20人が派遣され、避難所となったホテルで各個室を巡回。静岡DMATや保健師とともに避難者に生活状況を聞き取るなどして、福祉へのニーズを確認している。
 現地で活動した富士市のケアマネジャー石原正美さん(45)によると、高齢者は自宅で利用していた介護サービスをホテルで利用できなかったり、不慣れなシャワー室での入浴に苦労していたりと、さまざまな困り事を抱えている。ホテルから福祉施設に通えるよう関係機関につなぎ、必要な用具を提案する支援を図ったという。
 ホテル生活の長期化に合わせ、1日当たり2回の健康体操の時間も設けた。認知症やエコノミー症候群などの予防が課題となり、避難者からも交流の場や体を動かす機会を求める声が上がっていた。
 健康体操を始めた長泉町の介護福祉士渡辺麻由さん(37)は「避難所の中でコミュニティーをつくることが重要」と強調する。参加する避難者の中には、日中のパジャマ生活から着替えるようになったり、体操で知り合いができたりする効果があった。「人が集まって活動することの大切さを改めて実感した」と振り返る。
 静岡DWAT事務局を担う県社会福祉協議会の松永和樹さん(40)は「部屋にこもりがちになることがホテル避難特有の課題。個室から出て動くことや人と接点を持つ後押しをしたい」と話す。

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