熱海土石流ボランティア活動開始 当面は市民限定、被災家屋の泥出し作業に汗
熱海市伊豆山の大規模土石流で、市社会福祉協議会は21日、被災地の復旧支援に当たるボランティアの活動を開始した。当面は市災害ボランティアセンターに事前登録した同市在住者が対象。市社協は、現場の捜索活動などの状況をみながら、ボランティアを拡大したいとしている。
市社協によると、同市在住の登録者は873人。現在は市外を含めて新規の登録を一時停止している。被災地の立ち入り禁止区域が明確に示されたことを受け、ボランティア活動を段階的に進めることにした。当面は活動エリアが限られるため、1日15人程度が被災家屋の泥出しなどを行う。
初日は約10人が活動する予定。市役所の受付に訪れた飲食業田中力さん(42)は「被災者を思うと言葉にならない。一人一人ができることをやれば復興は早くなる」と語った。
被災現場では21日も警察、消防、自衛隊など計約千人態勢で懸命な捜索活動が行われた。これまでに19人の死亡が確認され、うち1人の身元が分かっていない。行方不明者は9人になっている。