8月末にも仮橋開通 一部崩壊の黄瀬川大橋 静岡県と国交省

 静岡県と国土交通省は19日までに、大雨の影響で一部崩壊し、通行止めになっている沼津市・清水町境の黄瀬川大橋について、8月末の開通を目指して応急組立橋を設置する方向で調整に入った。関係者への取材で分かった。

一部崩壊した黄瀬川大橋。8月末の開通を目指し、仮橋を設置する方向で調整が進んでいる=19日午前、沼津市
一部崩壊した黄瀬川大橋。8月末の開通を目指し、仮橋を設置する方向で調整が進んでいる=19日午前、沼津市

 応急組立橋は、短期間で完成させる災害被災地向けの組み立て式の橋。2020年7月豪雨で橋が流失した熊本県の球磨川でも使用されている。
 県道富士清水線(旧国道1号)の同大橋は3日から通行止め規制が始まり、周辺では迂回(うかい)路が渋滞したり、地元店舗の客足が遠のいたりするなどの影響が広がっている。県と国交省は早期に県道の通行を確保するため、仮設の橋設置を決めた。
 設置作業では、損傷箇所を撤去し、その部分に国交省中部地方整備局が保管する応急組立橋を設置して開通させる方向で工程などを検討している。橋は自動車用に片側1車線ずつと、歩道を確保する方針。大型トレーラーなど一部車両は通行できない見込み。
 大橋の真上に高圧電線や送電線が架かり、クレーンでの作業が困難なため、撤去工事が難航すれば、開通時期が遅れる可能性もあるという。
 現在は傾いた橋脚の流出を防ぐ工事を進めている。完全復旧については県と国交省が協議中で、見通しは立っていない。県沼津土木事務所は「復旧は年単位でかかる」としている。
 黄瀬川大橋は3日、増水した川の流れで川底が削られて橋脚1基が傾き、橋の一部がV字形に折れ曲がるように崩壊した。

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