土石流被害の熱海「早く元気に」 千羽鶴3400羽、手紙添え 吉田・中央小児童、伊豆山小に

 大規模な土石流の被害を受けた熱海市伊豆山地区の住民を元気づけようと、吉田町立中央小の児童が千羽鶴を制作した。同町の新聞販売店を通し、20日に同市立伊豆山小学校に届ける。

完成した千羽鶴を手に笑顔を見せる児童=吉田町立中央小
完成した千羽鶴を手に笑顔を見せる児童=吉田町立中央小

 総合学習で防災を学んでいる5年生が、「何かできることはないか」と話し合い、千羽鶴を贈ることを発案した。折り鶴の数は、伊豆山地区の住民数に合わせ約3400羽。全校に呼び掛け、約650人が制作に協力した。
 休み時間や帰宅後の時間を当てた。2週間近くかけ、思いが詰まった長さ約1メートルの大作を完成させた。5年生の大石健翔君(11)は「(被災者が)1日でも早く元気になれるようにと思って作った」と語った。
 新聞を活用した防災学習のサポートをしている同町の塚本新聞店の塚本成男社長が、20日に千羽鶴を伊豆山小に持参する。「暑い日が続きますがお体を大切に過ごして」などと児童が書いた手紙も届ける。
 (榛原支局・相松孝暢)

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