故事描いた日本画や版画 駿府博物館、24日から前期特別展

 駿府博物館(静岡市駿河区)の開館50周年を記念し、所蔵する作品を三つのテーマに分けて3期で紹介する特別展「名品 天・人・地」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)が24日、開幕する。同館で19日、前期「天の巻・物語歴史画」(24日~9月20日)の展示作業が始まった。

開館50周年特別展に向け、作品展示作業を行う関係者=静岡市駿河区の駿府博物館
開館50周年特別展に向け、作品展示作業を行う関係者=静岡市駿河区の駿府博物館

 下村観山(1873~1930年)が三国志にモチーフを求めた「草廬(そうろ)三顧」、現在の静岡市清水区に生まれた石原春秋(生没年不詳)による人物画「二仙人」など、故事来歴を下敷きにした日本画や版画など約40点を飾った。
 会場の一角には、清水市立四中(現静岡市立清水四中)で教えた後に渡仏した洋画家板谷房(1923~71年)、官展を中心に活躍した日本画家児玉希望(1898~1971年)の小特集を設けた。
 同館の森下善彦学芸員は「作品に秘められた物語を感じ取ってほしい」と鑑賞のポイントを語った。
 (文化生活部・橋爪充)

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