無料開放の熱海ビーチライン 被災地横断唯一のルート、地元住民ら混雑に戸惑い 静岡県「観光は伊豆スカイラインで」

 熱海市伊豆山の大規模土石流による国道135号の通行止めを受けて迂回(うかい)路として無料開放された有料道路の熱海ビーチラインは17、18の両日、伊豆方面に向かう観光客の利用が目立ち、断続的に混雑や渋滞が発生した。被災地を横断できる唯一のルートでもあり、本格的な観光シーズン到来に向けて地元住民からは戸惑いの声が漏れた。

午後5時過ぎには神奈川方面に向かう車が長い列を作った熱海ビーチライン=18日、熱海市(写真の一部を加工しています)
午後5時過ぎには神奈川方面に向かう車が長い列を作った熱海ビーチライン=18日、熱海市(写真の一部を加工しています)

 17日午後、神奈川県との県境付近にあるビーチラインの料金所手前では県外ナンバーを含めた長い車列ができた。熱海市内のホテルに宿泊するため茨城県から訪れた男性会社員(23)は「土石流はニュースで見て知っていたが、渋滞がここまでとは思わなかった」。地元のタクシー運転手からは「通常は混むことのない場所。一時停止や(30キロの)速度制限が理由だろう」との声も聞かれた。
 ビーチラインを使って新聞を配達する40代男性は「一般車両が通行可能になって以降、混雑がひどい」と嘆く。湯河原方面に通勤する伊豆山地区の男性は「これまでの倍以上時間がかかるので、渋滞が加わると心配」と話した。
 県などは伊豆方面に向かう観光客に伊豆スカイラインの利用を呼び掛けている。ビーチライン担当者は「速度制限や一時停止は事故防止を最優先に考えた上での措置。災害支援車両にスムーズに通行してもらいたい」と理解を求めている。

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