オペなしで「戸籍上も男性に」 違憲申し立て予定、鈴木さん(浜松)会見 抱えてきた生きづらさを吐露

 性自認や外見と一致した戸籍で生きていきたい-。戸籍の性別変更に生殖機能の除去手術を強いる性同一性障害者特例法の規定は違憲として、家事審判を申し立てる予定のトランスジェンダー(性別越境者)の鈴木げんさん(46)=浜松市天竜区=は16日に開いた記者会見で、性別に悩み続け、抱えてきた生きづらさを吐露した。

性別に悩んだこれまでの人生を語った鈴木げんさん(中央)=16日午後、浜松市内
性別に悩んだこれまでの人生を語った鈴木げんさん(中央)=16日午後、浜松市内

 現在は男性として日常生活を送るが、戸籍上は女性。小学校入学前から、女子として扱われるのに違和感があったという。サッカーや野球が好きでも「女子はだめ」と言われるのが嫌で、言い出せずにいた。「性別のことはあまり考えないように生きてきた」と振り返る。
 40歳で始めたホルモン療法などで見た目は男性になり、「生きやすさを実感できた」。ただ、選挙の投票時に入場券記載の性別と外見の違いから投票用紙をスムーズに受け取れないなど、現在も生活の各場面で“女性”であることを突き付けられる。鈴木さんは「自分は男性だから住民票や病院の診察券も男性と記したい。周囲と同じ当たり前の暮らしがほしい」と強調する。
 会見には鈴木さんのパートナーの女性も出席した。交際に当たって、結婚を前提に付き合ってほしいと鈴木さんに言われたことに触れ、「私たちは、いつ法律上の結婚をできるのか」と訴えた。
 (浜松総局・柿田史雄)

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