入院患者の移動に自動運転車椅子 浜松で実証実験

 入院患者が自動運転の車椅子で病院内を移動する実証実験に取り組んでいる浜松市リハビリテーション病院(同市中区)は16日、実験を報道公開した。

病院内の廊下を自動運転の車椅子で移動する実証実験参加者=16日午前、浜松市中区の市リハビリテーション病院
病院内の廊下を自動運転の車椅子で移動する実証実験参加者=16日午前、浜松市中区の市リハビリテーション病院

 ベンチャー企業WHILL(ウィル、東京都)が開発した電動車椅子2台を使い、患者が院内のリハビリ室と病棟の間の廊下約50メートルを、健常者が歩く速度より遅い時速2キロで移動した。体の片側にまひの症状がある80代の男性患者は「乗っているだけで目的地に着く。楽でいいね」と話した。
 実験は8日に始まり、21日まで。40人程度に試乗してもらい、安全性や正確性を点検するほか、介助に必要な作業時間の削減などの効果も確認する。市は実験結果を精査し、導入の可否を判断する。病院内での同様の実験は県内初という。
 ウィルの車椅子は事前に撮影した施設内の画像情報と、車両内蔵のカメラやセンサーで検出した位置情報を照合することで自動走行する。障害物を検知すると自動停止する機能も備える。
 羽田空港で10台が稼動中で、病院では実用化されていない。浜松市出身の杉江理社長は自動運転時のエレベーターの利用などの開発課題を挙げ「高齢化が進む中、移動に不安を感じる人々を車椅子で支援したい」と意欲を語った。
 (浜松総局・高松勝)

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