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特集 : ものづくり最前線

富士山湧水で育てた 水かけつぼみ菜漬け かつまたファーム(御殿場市)【静岡ものづくり最前線】

 富士山の湧水に育まれた北駿名産の水かけ菜。その、つぼみの部分を漬物にした。「農家の秘密のご馳走(ちそう)」とされた逸品。味が濃く、独特のほろ苦さとからみ、香りが楽しめる。

水かけつぼみ菜漬け
水かけつぼみ菜漬け

 水かけ菜収穫のピークが過ぎた早春、つぼみの先端から15センチ程度を摘み取る。ミネラル豊富なヒマラヤの塩で手もみし、たるにつけ込む。添加物は一切使わない。
 農家に受け継がれていたが、収穫時期が田植えの準備と重なるため量産が難しく、市場に出回ることはほとんどなかった。勝亦健太社長(45)は「水かけ菜に比べて繊維が緻密。食感も良い」と話す。冷凍可能で一年中出荷できる。
 勝亦社長は10年前に就農し、主にトマトを生産する。当時は野菜の専業農家は極めて珍しく、耕作放棄地再生の依頼が舞い込むようになった。その多くは、流れ込む湧水の量が少なく、水かけ菜の生産に適さない農地。少ない水量でも生産でき、味も良好なつぼみ菜に目を付けた。農地を徐々に広げ、現在は約60アールになった。
 1袋200グラムで650円前後。乾燥したつぼみ菜を使った加工品の開発にも取り組む。勝亦社長は「販路を増やして広い地域の人に知ってもらいたい」と先を見据える。

 企業情報 御殿場市永塚591。2017年開業。従業員12人。

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