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特集 : こち女

不登校経験者の作品展 浜松で開催 経験者企画 光差す未来願い

 不登校の経験がある10、20代の若者らのイラストや工作を集めた作品展「僕たちは今~星影(ほしかげ)」が16日~8月1日、浜松市西区古人見町のギャラリー湖月堂で開かれる。入場無料。同市中区の笹竹ひかりさん(21)と北区の大村真由帆さん(22)が主催する。星影は「星の光」を意味する言葉。不登校という心が暗くなった時期を経て、その影さえ見えなくなるほど人生に光が差すように-との願いを込めた。

作品展の案内状を用意したり、出品者の絵を額に入れたりと、準備を進める笹竹ひかりさん(中央)と大村真由帆さん(右)ら=浜松市北区のえほん文庫
作品展の案内状を用意したり、出品者の絵を額に入れたりと、準備を進める笹竹ひかりさん(中央)と大村真由帆さん(右)ら=浜松市北区のえほん文庫


 笹竹さんは小学生の時から教員や友人との関係に悩み、中学に入って不登校になった。3年間のほとんどを無言で過ごし、人と話して笑ったり泣いたりした記憶はない。嫌な思い出に苦しみ、自死を考えたこともある。絵を描くことが唯一楽しく、リラックスできる時間だった。
 自作のイラストを投稿するSNSで初めて気の合う友達に出会った。中学3年の時、市の通級指導教室の教員から「絵が上手だね。人に見てもらう機会を作ったら」と背中を押された。絵が好きなもう1人の男子生徒と2人、それぞれの母親の力添えで中学卒業直後に第1回の作品展を開いた。他の生徒にも出品を呼び掛けた。
 通信制高校を卒業後、演劇を学んだ。その間にも、笹竹さん親子が中心となって2回、作品展を主催した。「だんだん人間関係に自信がついてきた。人との会話や感情のやりとりが楽しい。小中学生の時は考えられなかった」。4回目の今回は親の手を借りず、これまで出品してきた大村さんと2人で企画運営する。
 大村さんも中学の3年間、学校に行かず、絵の勉強に没頭した。「当時ひかりさんとは、平日に遊園地やランチに行った。『すいてていいね』と。一緒にいると不登校をポジティブに捉えられる友達だった」。作品展には、現在不登校の中学生なども出品する。大村さんは「学校に行けなくても、例えば絵のように何か一つを極めれば、人から評価されることもある。作品展が、不登校を少しでも前向きに受け止めてもらうきっかけになるとうれしい」と話した。
 (伊豆田有希)

 

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