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盛り土会社「普通でない」 熱海市が議会答弁 14年前トラブル時

 熱海市伊豆山の大規模土石流の起点となった土地に盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)が2007年、熱海市内の別の所有地で起きた土砂崩落を巡って市とトラブルになり、直後の市議会で市幹部が同社について「ちょっと普通の民間会社ではない」と答弁していたことが14日、当時の議事録で分かった。
 市は07年以降、法令違反を繰り返す同社を「問題業者」と認識し、土砂搬入の中止などを指導していた。しかし盛り土の増量は続いていたとみられ、市の監視が十分だったか検証を求められそうだ。
 議事録や市関係者の話によると、土砂崩落は07年7月、不動産管理会社が所有する山林斜面で発生。台風の影響とみられ、敷地内にあった市の水道施設の一部を土砂が覆ったため、市は同社に撤去を要請した。ところが「自然災害だからわれわれはやる気がない」と断られ、最終的に市の負担で取り除いたという。
 同8月の市議会でこの問題が取り上げられ市幹部は「普通の民間会社ではない」「(土砂撤去は)強制できない」などと答弁した。
 不動産管理会社の元幹部は取材に「そもそも水道施設を撤去するよう市に依頼していた」と話し、14年前の対応に問題はなかったとの認識を示した。

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