電気機関車の勇姿再び 塗装職人が復元に尽力 8月「がくてつ機関車ひろば」開設 富士・岳南電車

 富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の岳南富士岡駅に保管している電気機関車4台を展示する「がくてつ機関車ひろば」が8月21日にオープンする。県内の塗装職人が7月に車体を塗り直し、さび付いた機関車が現役時代の姿を取り戻した。

県内の塗装職人の手で元通りの外観を取り戻した電気機関車=富士市の岳南電車岳南富士岡駅
県内の塗装職人の手で元通りの外観を取り戻した電気機関車=富士市の岳南電車岳南富士岡駅

 電気機関車は沿線の製紙会社の貨物輸送を担ってきたが、2012年に貨物輸送を廃止し、同駅に置いたままになっている。
 製紙のまち富士市の歴史を物語る電気機関車の活用を期待する地元の声も受け、コロナ禍で利用客が落ち込む中、新たな観光資源として、岳鉄が公園整備を始めた。車体の塗り直しのほか、今後、一部の機関車は汽笛や前照灯を使用できるよう整備する。周辺にウッドデッキなどを設け、夜間はライトアップする計画で、8月中に整備を完了させる方針。
 電気機関車は最古の「ED291」は1927年(昭和2年)製造。28年(同3年)製造の「ED501」と1960年代製造の「ED402」と「ED403」は貨物廃止まで現役で活躍した。
 長い年月に何度も塗り重ねられた塗装が茶色くさび付いた車体を元に戻す作業は、塗装会社のボランティア団体「塗魂(とうこん)ペインターズ」の県内業者が無償で請け負った。下地を2回、表面も2回塗り直し、ED291、501は漆黒の車体を取り戻した。ED403は赤色の車体とともに大昭和製紙のロゴマークも入り往年の姿に復活を遂げた。地元塗装会社の山本宏一さん(46)は「古い塗膜が重なり作業は大変だった。職人の仕事が地元の活性化につながるのはうれしい」と話した。

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