ペット救出に奔走 民間団体「遠慮せず依頼して」 熱海土石流

 熱海市伊豆山の大規模土石流では猫や犬などのペットも被災し、避難した飼い主と離ればなれになるケースが相次いでいる。一方、捜索活動の迷惑になると懸念し「ペットを救出して」と言い出せない被災者は少なくないとされる。ペットの救出に関わる団体は「遠慮せずに声を掛けてほしい」と促している。

救出した猫を車に乗せて保護するNPO法人「くすのき」の那須みか代表=11日、熱海市伊豆山
救出した猫を車に乗せて保護するNPO法人「くすのき」の那須みか代表=11日、熱海市伊豆山

 飼い主のいない地域猫への不妊去勢手術や保護活動に取り組む熱海市のNPO法人「くすのき」(那須みか代表)は11日までに、猫を中心に50匹を救出した。被災者が落ち着くまで拠点の「猫ハウス テンプルキャット」(咲見町)で一時保護する。各地から届く餌やペットシーツなどの物資も配布している。
 とっさの避難でペットを自宅に残さざるを得なかった被災者は多い。捜索活動が続けられる中で「(被災した飼い主が)動物のことを口に出しづらい状況がある」と同NPOの須藤雅美さん(49)。飼い主からの依頼に加え、近隣住民からの情報も頼りに救出する。
 10、11日には、被災地での活動経験が豊富な一般社団法人「民間災害時動物救済本部」(東京都)がNPOの要請で現地入りした。理事の岸本也寸志さん(54)は飼い主の心境を「ペットも家族。一緒に逃げられず、自宅に置いてきてしまったことを後悔している」と指摘。「飼い主への寄り添いが大事」と語り、救出に奔走した。
 被災現場に取り残されたペットは「まだまだいる」と須藤さん。一時保護スペースが不足してきたとして、提供も呼び掛けている。

 

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