差し戻し審「次回で審理終結を」 袴田弁護団が意見書

 旧清水市(静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(85)の第2次再審請求審で、弁護団は7日、新たな実験などから「犯行着衣」に関する確定判決の認定に合理的な疑いが生じたとして、次回の3者協議で審理を終え、再審開始決定を出すよう求める意見書を東京高裁に提出した。関係者への取材で分かった。
 高裁で続く差し戻し後の即時抗告審は、犯行着衣とされる「5点の衣類」が現場のみそタンクに入れられた時期が焦点。弁護団は衣類の血痕に赤みが残っているのは不自然として、事件から1年2カ月後の発見直前に入れられた捏造(ねつぞう)証拠だと主張している。今回の意見書では、6月に高裁に出した「みそ漬け実験報告書」に触れ、どのような条件下でも4週間から半年ほどがたてば血痕は黒くなると指摘。確定判決を疑うに足る「新規明白な証拠」と言うべきだと訴えた。
 検察側は、血痕が黒色化する要因の一つとして弁護団が挙げている「メイラード反応」に関する反論の意見書を7月中に出す方針。ただ、弁護団は「(反論の意見書は)1年2カ月間みそに漬かった血液に赤みが残ることがあるのかを判断する資料にはなり得ない」とくぎを刺している。次回協議は8月30日。

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