熱海土石流 砂防ダム「想定上回る」 逢初川最上流、静岡県職員が確認 土砂でほぼ埋まる

 熱海市伊豆山で発生した大規模な土石流について、起点の盛り土を含む大量の土砂が下流側に流れ下った際、逢初(あいぞめ)川の最上流部に設置された砂防ダムを乗り越えていたことが5日、静岡県の現地調査で分かった。県が1999年に設置した砂防ダムの容量は4200立方メートル。県の担当者は、現場の状況から「流れ下った土砂の量は砂防ダムの想定をはるかに上回る量だった」と判断している。

発生起点(右上の○)から海まで土石流が激しく流れ下った=5日午後、熱海市伊豆山(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
発生起点(右上の○)から海まで土石流が激しく流れ下った=5日午後、熱海市伊豆山(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 砂防ダムは幅43メートル、高さ10メートルのコンクリート製。河口から1・3キロ、土石流起点の盛り土から約400メートル下流側に1基設けられていた。現地を訪れた県職員が5日、砂防ダムが土砂でほぼ埋まっているのを確認した。川の最上流部で相当量の土砂が流れ下っていたことが裏付けられた。
 県は崩落した盛り土を約5万立方メートル、流れ下った土砂総量を約10万立方メートルと推定。ダム容量のそれぞれ11倍、23倍に当たる。地形データの比較から、2010年以降に盛り土された可能性があるとみていて、ダム設置当時は今回の土石流のような土砂量を想定していなかったという。今後、逢初川上流部に堆積した不安定な土砂の量を調べ、砂防ダムを再構築する必要性を含めて検討する。

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