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防火防災WEB管理台帳、膨大な書類を一元管理 ウェックス(熱海市)【静岡ものづくり最前線】

 従来は分厚い台帳で保管していた防火管理に関する書類をウェブ上で一元管理し、消防設備士と建物所有者が常に共有、確認できるシステムを開発した。書類の紛失や防火管理者の異動に伴う引き継ぎミスなどを防ぎ、円滑な安全管理をサポートする。

消防関係の膨大な書類を一元管理する「防火防災WEB管理台帳」のサンプル画面
消防関係の膨大な書類を一元管理する「防火防災WEB管理台帳」のサンプル画面

 不特定多数の人が出入りする大規模施設は、消防関係の複数の申請書や報告書を消防本部に提出し、3年間保管する必要がある。一つの申請で書類が100枚を超えることもあり、建物所有者には負担になっていた。
 総務省消防庁は昨年12月、「脱はんこ」の一環で、消防関係の手続き書類の押印を廃止し、電子申請を可能にする通知を出した。ウェブ管理台帳は、この流れを先取りして昨年4月ごろから副業人材のシステムエンジニアと開発してきた。
 消防関係書類のほか、改修工事写真や見積書も管理できるため、事業承継などの際に建物の履歴を即座に確認できる。保守点検契約をしている顧客に無料提供していて、現在は県東部や神奈川県西部のホテルなど約400の顧客の2割が導入している。渡辺淳司社長(36)は「保守点検だけでなく、情報管理や訓練を含めて顧客と一緒に安全を作りたい」と話す。

 企業情報 熱海市網代130の1。1989年にワタナベ電気防災として創業。2020年に現社名に。従業員15人。
 

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