鈴与が職域接種開始 静岡県内最大4万2千人 エスパルス選手も

 鈴与は30日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を静岡市清水区の同社本社などで始めた。140社余りあるグループ全体で1万7千人の社員数を誇る同社の場合、家族らを含めると対象は膨大。取引先などを追加したことで、対象は4万2千人に上る。県によると、職域接種の規模として県内企業では最大とみられる。

新型コロナワクチンの職域接種を受ける清水エスパルスのブラジル人DFヴァウド選手=30日、静岡市清水区の鈴与本社
新型コロナワクチンの職域接種を受ける清水エスパルスのブラジル人DFヴァウド選手=30日、静岡市清水区の鈴与本社

 初日はサッカーJ1清水エスパルスのブラジル人DFヴァウド選手らがワクチン接種を受けるなど、普段は社員が打ち合わせなどで使用する本社講堂は多くの人が訪れた。外部の看護師らが問診を行い、医師らがついたてのなかで接種した。接種後に大型スクリーンを見ながら休めるエリアを用意した。
 鈴与のワクチン接種の特徴はグループだけではなく、資本関係がない競合他社の社員にも対象を拡大したことだ。同社は社是に「共生(ともいき)」を掲げていることもあり、広報は「対象は今後、徐々に地域住民にも拡大していきたい」と話す。接種は静岡、浜松、名古屋、東京の4会場で行う。
 設立当初から支援する静岡理工科大グループの教職員や家族、学生も対象。7月から全線運航再開、約10年ぶりに静岡―熊本線を復活させるフジドリームエアラインズ(FDA)の社員らも対象になる。パイロットの男性(61)は取材に「2人が乗り込むコクピットはかなり狭い。お互いに感染リスクが常にあり、職域接種はありがたい。乗客にも安心して乗ってもらえる」などと話した。

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