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特集 : この人

静岡人インタビュー「この人」 水口よお子さん 国画会の第95回国展の工芸部で国画賞を受賞

 「灰汁(あく)発酵建(だ)て天然藍染」の作家として活動する。国展に出品したタペストリー「春光」が最高賞を受賞した。国展では12回連続の入選となる。元小学校教諭。73歳。

水口よお子さん
水口よお子さん

 -受賞の感想は。
 「入選を目標にしていたので国画賞は夢のような気持ちだった。作品は春が巡る喜びを梅の花の模様で表現した。美術の専門教育を受けたことがなく不安もあるが、気負わず創作を深め日々進歩していきたい」
 -始めたきっかけは。
 「20年ほど前に立ち寄った藍染め展で興味を持った。手仕事が好きで50歳ごろから趣味の一つとして教室に通うようになった。徳島産のタデアイを発酵させたスクモ(すくも)を使い自宅のかめで染め上げている」
 -魅力は。
 「染織は自然の営みとつながっている。植物の命をいただき、麻や木綿、絹など自然素材に染めるので自然に還ることができる。身に着ければ着心地よく、見ていて癒やされる。伝統技術の恩恵で作品をつくれていると実感する」
 -今後の活動は。
 「準会員にも推挙されたので、これからは自分のカラーを持ち、創作の軸足を高めることが求められる。柔らかな曲線の模様にこだわり、独自性を生かした制作に励みたい」
     ◇
 俳句が趣味。藍染めを題材にした句を詠むことも。
 (東部総局・水野紗希)

 ※スクモは草カンムリに染

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