遠州織物の発信拠点 浜松市中区に開設「entrance」

 浜松市中区大工町に27日、遠州織物の発信拠点「entrance(エントランス)」がオープンした。繊維業関係者が生地や作品の販売などを行い、市民に遠州織物の魅力をアピールする。

遠州織物をアピールする拠点として開設された「エントランス」で、来場者と交流する浜田さん(中央)=浜松市中区大工町
遠州織物をアピールする拠点として開設された「エントランス」で、来場者と交流する浜田さん(中央)=浜松市中区大工町

 県繊維協会が設置した。ガレージをリノベーションした床面積約13・5平方メートルの一室で、床は木目調、壁は白を基調にナチュラルな雰囲気に仕上げた。施設名には遠州産地への「入り口」になり、来場者に遠州織物に夢中になってほしいとの願いを込めた。
 27日はオープンを記念し、遠州地域の若手繊維業者でつくる「ひよこのかい」が生地などを販売した。シャツ地など春夏用の生地のほか、ストールや手ぬぐいを並べ、多くの来場者でにぎわった。
 同会は毎月、販売会などのイベントを開く予定。会長で古橋織布社員の浜田美希さん(30)は「遠州にはすてきな織物がたくさんある。気軽に触れるきっかけの場となってほしい」と話した。
 県繊維協会の会員は打ち合わせや作品販売の場として活用できる。使用希望者は同協会<電053(456)7222>へ。
 (浜松総局・土屋咲花)

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