男子200飯塚 男子800川元 五輪代表懸け決勝進出 陸上日本選手権

 東京五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権は26日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、静岡県勢は、男子200メートルの飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)が20秒86で同予選2組1着、鈴木涼太(城西大、浜松工高出)も20秒86の2組2着でそれぞれ決勝進出。男子800メートル予選は川元奨(スズキ)が1分48秒72の1組1着で決勝に進んだ。25日にU20(20歳以下)男子1500メートルを制した兵藤ジュダ(東海大翔洋高)は予選敗退した。

男子200メートル予選 20秒86の2組1着で決勝に進んだ飯塚翔太(中央)
男子200メートル予選 20秒86の2組1着で決勝に進んだ飯塚翔太(中央)
男子800メートル予選 1組1着で決勝進出を決めた川元奨(中央)
男子800メートル予選 1組1着で決勝進出を決めた川元奨(中央)
男子棒高跳び決勝 5メートル70の自己新記録で優勝した竹川倖生
男子棒高跳び決勝 5メートル70の自己新記録で優勝した竹川倖生
男子200メートル予選 20秒86の2組1着で決勝に進んだ飯塚翔太(中央)
男子800メートル予選 1組1着で決勝進出を決めた川元奨(中央)
男子棒高跳び決勝 5メートル70の自己新記録で優勝した竹川倖生

 男子棒高跳びは竹川倖生(丸元産業、富士宮北高出)が5メートル70で初優勝。男子ハンマー投げの植松直紀(スズキ)は68メートル68の4位に入った。

 ■男子200飯塚「勝負に徹する、優勝する」
 男子200メートル予選を通過した飯塚は、課題のスタートから60メートルまでの加速が不十分だったが、持ち味の後半で巻き返した。「前半はイメージと動きがかみ合わなかったが、後半はしっかり走れてリードできた」と振り返った。
 公式戦は5月9日の五輪テスト大会以来、約1カ月半ぶり。5月3日の静岡国際との連戦で疲労が蓄積していた。それでも「良い状態で調整できている」と、五輪代表が懸かる大一番に調子を合わせてきた。
 前日の25日に30歳の誕生日を迎えた。「年を一つ重ねる度に一つレベルも上げたい」。同日に男子100メートルで初優勝して代表入りを決めた多田(住友電工)も24日が誕生日だったことを受け、「多田君の流れに乗っかれるように頑張りたい」とリラックスした表情も見せた。
 200メートルはライバルのサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)が欠場した。飯塚は己の走りに集中する。「勝負に徹するだけ。参加標準記録(20秒24)を切って優勝する」と言い切った。
 (東京支社・青木功太)
 
 ■川元 貫禄全体3位 抜群レース運び 
 男子800メートルの川元(スズキ)は1組1着、全体3位で決勝進出を決めた。予選の1分48秒72は自身が2014年にマークした日本記録(1分45秒75)には3秒近く及ばなかったが、「1着でゴールする目的で走った。有言実行で取れて良かった」と振り返った。
 最後までもつれる展開だった。最終コーナー付近でトップに立つと、ラストスパートを掛けた。そのまま後続を引き離す貫禄のレース運びだった。
 ただ今季は、5月の静岡国際陸上は1分47秒80で2位。今月の新潟・デンカチャレンジ杯でも3位に終わり、日本選手権前の実戦で思うように記録が伸びていない。
 東京五輪参加標準記録は1分45秒20と自己記録よりも高い。「参加標準記録を切るのが大前提。優勝して東京五輪に出たい」。2016年リオデジャネイロ五輪に出場した28歳は、決勝でもうひと花咲かせるか。
 (運動部・名倉正和)
 
 ■竹川「悔しい」日本一 男子棒高、標準記録届かず
 東京五輪代表の内定まであと一歩だった。男子棒高跳びで初優勝した竹川は5メートル70の自己新記録をマークし、五輪参加標準記録(5メートル80)に挑んだが、届かなかった。「参加標準記録の5メートル80を目標にしていたので、突破できなくてとても悔しい」と肩を落とした。
 富士宮市出身で祖父の瑞馬さん(故人)、父篤志さんと3世代続く棒高跳び一家。日頃から篤志さんの指導を受けている。法大3年時の2018年はジャカルタ・アジア大会の代表に選出。その後は記録が伸び悩み、タイトル獲得からも遠ざかっていたが、1日の木南記念で3年ぶりに当時の自己記録(5メートル60)を更新し、日本歴代7位の5メートル65で優勝した。
 助走の歩数を16歩から18歩に伸ばし、スピードが上がった。踏切の精度も向上し、練習では「5メートル80を跳べていたこともあった」と今大会にチャンスがあると自信もあった。
 東京五輪代表選考基準の一つの世界ランキングは26日時点で42位。32位以内が出場資格を得るため、代表入りは厳しいのが現状だが、1カ月で自己記録を10センチ更新した23歳はまだ伸び代がある。「5メートル80以上を跳べるように頑張っていきたい」。悔しさを糧に、さらなる飛躍を誓った。

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