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富士川汚泥 改善求め請願採択 富士宮市議会産業都市委 国と県への意見書案も

 富士川中下流域に高分子凝集剤入りポリマー汚泥が残留している問題で、富士宮市議会産業都市委員会は25日、市民らから提出された下流域の河川環境改善を国や静岡県に求める請願を採択した。国と同県に提出する意見書案もまとめ、7月5日の最終本会議で請願とともに正式に採択される見通し。流域自治体の議会として初めて統一した意見を伝える。

河川環境改善を求める意見書案要旨
河川環境改善を求める意見書案要旨

 意見書案は委員会で示され、静岡県には国と山梨県と連携し河床のヘドロと水質の調査、水利権更新時に静岡県に意見聴取するよう要望することなどを挙げた。国には発電ガイドラインによる河川維持流量確保や水利権更新時の静岡県への意見聴取、濁水とヘドロの原因調査などを求めるとした。
 連合審査会も開かれ、請願者を代表して林業家でサクラエビ漁師の佐野文洋さん(49)が質疑を受けた。産業都市委員会では所属市議6人のうち4人が採択すべきと主張した。一方、「委員会としてしっかり時間をかけて継続審査を」との意見もあった。請願は賛成多数で採択された。
 請願は佐野さんら11人が市議会に提出。議長を除く19人中14人の市議が紹介議員として賛同した。議長も後押しする意向を示していた。
 (「サクラエビ異変」取材班)

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