小物入れ 愛らしい「へんてこ」たち 入山ひろこさん(浜松市東区)【ものづくりびと 静岡県内作家の小さな工房】

 体長は約20センチ。真ん丸の大きな瞳がこちらを向いている。胴体は花柄や木の葉模様など、とてもカラフル。この愛らしい“生き物”たちは、バッグなどに提げられる小物入れ。作り手の入山ひろこさん(浜松市東区)が「オオサンショウウオをまねた。もともと両生類が好きで」と笑顔を見せる。「へんてこ嬢」「へんてこ君」と名付けた。

オオサンショウウオをイメージした愛らしい表情が目を引くへんてこ嬢、へんてこ君
オオサンショウウオをイメージした愛らしい表情が目を引くへんてこ嬢、へんてこ君
入山ひろこさん
入山ひろこさん
オオサンショウウオをイメージした愛らしい表情が目を引くへんてこ嬢、へんてこ君
入山ひろこさん

 ファスナーの口を開けば、裏地は鮮やかな水玉や市松模様が現れる。「開けた瞬間、皆があっと驚く」。革を切り抜いた手足の指の数が、「本物とは違うと聞いたけれど、ご愛嬌[あいきょう]とさせてもらえたら」という。
 子どもたちが大学へ進学し、子育てが一段落した10年程前から、布や樹脂粘土を使った小物づくりに没頭してきた。「手芸が好きだった。美術系に進みたかった反動かしら」。粘土による精巧なアクセサリーやランプ作品を得意とし工房や地元の市民講座でも教えるが、イベントで作品を並べると1番人気はへんてこたちという。
 合わせる布は和柄を選ぶ。「多色使いの布でも、和の色柄なら品良くまとまる」。地元の名産、遠州綿紬の布地も使う。「何を入れてもいい。『コミュニケーションツールとしても重宝するよ』と言うリピーターの声がうれしい」。新型コロナウイルス流行の影響で1年半以上イベントに出展できないでいる。なじみ客との再会を楽しみにする。
 (文化生活部・岡本妙)

 いりやま・ひろこ 磐田市出身。「ひろまま」の作家名で県中西部のイベントやワークショップなどで粘土細工、布小物を販売する他、インスタグラムでも発信する。へんてこ嬢、へんてこ君は袋井市の「タイセン根津」でも購入可能。1個約2400円~。

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