染色から縫製まで オール遠州のトートバッグ予約販売 数万通りのオーダーメード「産地活性化に」
浜松市南区の織物卸売業「三幸」が22日、遠州綿紬や浜松注染そめの布を使ったトートバッグの予約販売をクラウドファンディングサイト「マクアケ」で開始した。色や柄を自由に選べるのが特長。遠州地域の織物・染色業界がコロナ禍の需要減に直面し続ける中、染色から縫製までの全行程を地元で行って産地活性化につなげる。

外生地にしま柄が異なる約30種、中生地には約15種を用意した。それぞれの柄の配置や向き、ポケットの有無をはじめ、持ち手と底の色も自由に指定でき、組み合わせは数万通りに上る。
ランチ、買い物用など大中小で3サイズあり、価格は税込み5478~1万780円。マクアケ上では割引きも受けられる。商品は9月上旬に届き、自社のオンラインサイトでも販売する。
三幸はコロナ禍の昨年、地元染色業者と連携した遠州織物製マスクを製造し、全国から注文を受けた。長谷川隆是社長は(43)は「生地のラミネート加工や天竜杉とのコラボ企画も進め、オール遠州の商品開発を加速させたい」と意気込む。