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男子200メートル 飯塚翔太(藤枝明誠高出)「結果残す」【目前 陸上日本選手権㊤】

 東京五輪代表権を懸けた陸上の日本選手権が24日から4日間、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる。各種目で五輪参加標準記録を切って3位以内に入賞した選手が日本代表に内定する。注目の静岡県勢を追った。

5月の静岡国際陸上で男子200メートルを5年ぶりに制した飯塚翔太=エコパスタジアム
5月の静岡国際陸上で男子200メートルを5年ぶりに制した飯塚翔太=エコパスタジアム

 5月9日、東京五輪会場の国立競技場で行われた陸上のテスト大会。男子200メートルを20秒48で優勝した飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)はゴール後、首をかしげた。しゃがみ込み、悔しそうに速報記録が映し出された電光掲示板を見つめた。
 五輪参加標準記録(20秒24)の突破を目指していただけに、納得できなかった。「最後はきつかった。標準記録を切るための前半のスピードが足りない」。今季最高記録をマークしたが、表情は晴れなかった。
 男子200メートルはライバルのサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)や小池祐貴(住友電工)が既に参加標準記録を切って代表入りへ王手をかけている。一方で、飯塚は日本選手権では順位と記録の両方を満たす必要がある。「しっかりと準備をしないといけない」と気の抜けない日々を過ごす。
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会数が減少した昨年は、「勝って自信を持つことが大事な年」と位置付けた。セイコー・ゴールデングランプリや全日本実業団対抗選手権を制した。10月の日本選手権は最終盤で小池を抜いて優勝。2016年リオデジャネイロ五輪400メートルリレーの銀メダリストとしてこだわる100メートルも、4位入賞で存在感をアピールした。
 今季は地元の草薙陸上競技場で行われた4月の中部選手権でスタートを切ると、5月の静岡国際は20秒52で16年以来5年ぶりの優勝。「記録を出しても、やっぱり負けるのは悔しい」と常に勝利を意識してきた。
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 25日で30歳を迎える。ベテランの域に入っても、考えることは変わらない。「陸上の競技人口を増やすことが自分の最大の目標」。リオ五輪で日本中を歓喜に沸かせた一員として、日本陸上界の発展を強く願う。
 目的を達成するためにも、陸上界をけん引する1人として、東京五輪の舞台に立たなければならない。「競技普及のきっかけとして、結果を残すことは大事」とうなずく。
 「勝負に徹するだけ。16年の日本選手権で出した自己記録(20秒11)を更新し、優勝してガッツポーズしたい」。3大会連続の五輪出場へ己を奮い立たせ、厚い壁を打ち破る。
 (東京支社・青木功太)

 いいづか・しょうた 1991年6月25日生まれ。御前崎市出身。藤枝明誠高、中大出。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪代表。リオ五輪は400メートルリレーの2走として、銀メダルを獲得した。29歳。

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