コロナワクチン 静岡県内の接種率、依然低水準 高齢者1回目26.2%、全国ワースト5位

 静岡県内の新型コロナウイルスワクチンの接種状況が低迷している。高齢者の1回目接種率は13日時点で26・2%。全国の都道府県でワースト5だった。関係者は人口の多数を占める静岡、浜松両市の立ち上がりの遅れなどを要因に挙げる。ただ、今月下旬から県が運営する大規模接種と企業などによる職場接種が各地で始まり、接種は加速する見通し。県は「1日3万回接種を目標に巻き返したい」としている。

静岡県全体のワクチン接種の状況
静岡県全体のワクチン接種の状況

 菅義偉首相が掲げた目標「1日100万回接種」を人口換算すると、本県の相当分は1日3万回になる。県によると、1日平均のワクチン接種は医療従事者と高齢者の合計が5月の大型連休後、2千回台で始まり、6月3日に1万回に到達。同10日にようやく2万回を超えた。
 関係者によると、接種遅れの原因は、静岡市や浜松市など人口の多い自治体が一般高齢者向け対象を85歳以上や80歳以上に限定してスタートし、接種人数が伸びなかったことなどが挙げられるという。県全体で打ち手となる医師、看護師不足という構造的な背景もある。
 市町主体でワクチン接種が進む中、県は21日に直接的な関与に乗り出す。富士市、伊豆の国市、吉田町、掛川市の計4カ所に大規模接種会場を設置し、7月末までに一般高齢者計2万8千人に接種する。島田市や牧之原市、松崎町の集団接種に医療従事者による接種チームを派遣するほか、接種協力に名乗りを上げた医療従事者1600人超のリストを市町と共有した。
 企業などの職場接種は申請手続きが行われているさなか。県によると、先週末時点の申請件数は39件あった。職場接種は同じ会場で千人程度に2回接種することが要件で、県全体の接種ペースを引き上げるとみられる。企業が単独で申請するケースが多い一方、中小の事業所が合同で計画する動きもある。職場接種は早ければ今月21日にスタートする。
 県幹部は「行政だけの力で早期完了は難しく、民間の積極姿勢は心強い。県民一丸となって進められれば」と話した。
 (社会部・河村英之)

 <メモ>政府のIT総合戦略室によると、県内における高齢者向けワクチンの2回目接種率は13日現在で4・8%。1回目接種率の26・2%とともに、全国平均(1回目33・3%、2回目5・9%)を下回った。
 1回目接種率の都道府県別1位は佐賀県の49・7%。2回目接種率の1位は和歌山県の17・2%。県内の医療従事者の2回目接種率は10日時点で75・4%。4人に3人が接種を終えた。

いい茶0
メールマガジンを受信する >