台本、アルバム… 加藤剛さんゆかりの品々 故郷・御前崎で公開
テレビ時代劇「大岡越前」などで知られる御前崎市出身の俳優加藤剛さん(1938~2018年)ゆかりの品々を集めた展示会(新神子区町内会主催)が12日、同市池新田の市立図書館で始まる。使い古した台本やアルバム、自筆の書など、温厚で真面目な人柄を物語る約70点を一般公開する。7月15日まで。
アルバムには映画「戦争と人間」や舞台などの一場面の他、同市白羽の実家に帰省した際の貴重な写真も収録されている。平将門役で主演したNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」をはじめ、出演作の台本はいずれもメモがびっしりと書き込まれ、加藤さんの役者魂がにじみ出る。この他、「人のために泣けますか」などと随想をしたためた色紙も展示する。
加藤さんが3年前に亡くなった際、出身地区の新神子区の住民が遺品の寄贈を希望したところ、次男で俳優の加藤頼さんが「ぜひ地元に協力したい」と快諾したという。前町内会長の斎藤道雄さん(66)は「私たちにとっては郷土の英雄。ぜひ多くの方に見てほしい」と話す。
(御前崎支局・木村祐太)