静岡空港赤字 前年比7.8倍に 新型コロナで発着大幅減、直撃

 富士山静岡空港株式会社(牧之原市)の2021年3月期決算の純損益が5億7800万円の赤字で、赤字額が前年比で7・8倍に膨らんだことが、11日までの同社への取材で分かった。新型コロナウイルス感染症の拡大により、国際線の運航が年間を通じてゼロになるなど、静岡空港発着便の大幅減が直撃した。

富士山静岡空港株式会社の純損益の推移
富士山静岡空港株式会社の純損益の推移
長期にわたり運航していない国際線のカウンター。主要な収入源がなくなり、富士山静岡空港決算の赤字額は膨らんだ=11日午後、牧之原市の静岡空港ターミナルビル
長期にわたり運航していない国際線のカウンター。主要な収入源がなくなり、富士山静岡空港決算の赤字額は膨らんだ=11日午後、牧之原市の静岡空港ターミナルビル
富士山静岡空港株式会社の純損益の推移
長期にわたり運航していない国際線のカウンター。主要な収入源がなくなり、富士山静岡空港決算の赤字額は膨らんだ=11日午後、牧之原市の静岡空港ターミナルビル

 売上高は8億3500万円で、前年比で69・3%減少。売上高の約6割を占めていた直営事業収入が激減したことが響いた。国際線の運航ストップで、直営事業を支える免税店収入がなくなった。国際線のチェックインカウンターは稼働せず、1年以上にわたり人けのない状態が続いている。
 支出面では、投資の先送りなどでコスト削減を図ったが、滑走路やターミナルビルの維持管理費や人件費といった固定費が多くかかった。
 静岡市内で同日開いた株主総会で決算案を承認した。同社企画管理部の永井啓太部長は取材に対し、赤字額について「小さくはない金額」と述べた上で、「ワクチンの投与が進んでいる。旅客が回復する将来に備えていく」とコロナ禍の収束後を見据えて経営を進める考えを示した。
 静岡空港の20年度の搭乗者数は国内線のみの11万7240人。総搭乗者数は前年比で84%減少し、09年の開港以来、過去最少だった。
 (榛原支局・相松孝暢)

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