密や暑さ対策、消毒… コロナ禍3度目の選挙 経験生かす静岡市清水区の選管

 11日告示された静岡県議補選のうち、静岡市清水区選挙区(欠員1、20日投開票)は3人が立候補して選挙戦に突入した。新型コロナウイルス感染拡大以降、同区では衆院静岡4区補選(20年4月)と静岡市議選(21年3月)が行われたのに続き、今度は知事選とのダブル選。感染防止へさまざまな配慮が必要なコロナ下の選挙が相次ぎ、区選管には負担がかかるものの、積み重ねた“経験”を生かし対策に万全を期す構えだ。

県議補選の立候補届の受け付け作業をする清水区選管の職員=11日午前、静岡市役所清水庁舎
県議補選の立候補届の受け付け作業をする清水区選管の職員=11日午前、静岡市役所清水庁舎


 「立候補届の受け付けを開始します」
 午前8時半、同市役所清水庁舎。区選管の望月洋寿委員長が宣言すると、職員たちが立候補の届け出順を決めるくじ引きや書類審査といった作業を粛々とこなし、順調に県議補選がスタートした。望月委員長は「選管はコロナ対策を十分とる。有権者にもマスク着用での投票などに協力いただき、今回も知事選との二つの選挙を安全に遂行したい」と話した。
 全国的な最初の感染拡大局面と重なった衆院静岡4区補選。当時はコロナ下の選挙の先例がほとんどなく、すべてが手探り。区選管は戸惑いを抱えながら品薄だった消毒液やマスクの調達に追われたり、有権者が「密」にならない投票所の運営を模索したりした。
 一方、教訓は改善につなげた。例えば、今回は開票所での職員のフェースシールド使用を強制としない。3月の市議選では全員着用としたが、実際に従事した職員の意見を受け、夏場の暑さでは負荷がかかると判断した。投票所でも着用は有権者と接する受け付けの職員らに絞る。
 区選管の堀池美縁事務局長(区役所地域総務課長)は、1年余で3度目の選挙に「正直大変」としながらも、「正しい知識を持っていれば、しっかり業務はできる」と強調。有権者や職員が安全・安心に投票、作業ができるコロナ下の選挙の形が徐々に定着しつつあると手応えを示す。
 知事選では県内43市区町選管のうち、半数の21市区町選管がコロナ下の選挙に初めて臨む。県選管は、先進事例として清水区選管などのこれまでの取り組みを紹介し、各選管にそれぞれの実情に応じたコロナ対策を呼び掛けている。
 (東京支社・関本豪)

 

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