熱海のクラブ、昼は「レトロ喫茶」 苦境打開へ「あたみスカッシュ」で挑戦

 新型コロナ禍で“夜の店”が苦境に立たされている中、熱海市銀座町のクラブ「メルヘン・ザ・ウェイブス」が新たな挑戦に乗り出す。営業時間外だった昼間に同じ店舗で「喫茶メルヘン」を10日から営業し、熱海特産のダイダイを使ったソフトドリンクなどを提供する。鈴木恵次オーナーは「いつまでも下を向いていられない」と話し、クラブになじみの薄い若者や女性客の獲得を目指す。

喫茶メルヘンで提供するあたみスカッシュ(左)やクリームソーダ=熱海市銀座
喫茶メルヘンで提供するあたみスカッシュ(左)やクリームソーダ=熱海市銀座

 コンセプトは「熱海のレトロなドリンク喫茶」。全国トップ級のダイダイ生産地で、国産レモン発祥の地でもある熱海をPRしようと、ダイダイとレモンの果汁を炭酸で割ったあたみスカッシュ(770円)をメインに、メロンやイチゴなど七つの味のクリームソーダなどを販売する。
 東京都などの緊急事態宣言の発令と解除が相次ぎ、「クラブの客足は回復してきたと思ったらすぐに低迷する。昨年からこの繰り返し」(鈴木美香子店長)だった。苦境の打開策を約3カ月模索して行き着いたのが、日中の喫茶営業だった。
 同店近くの熱海銀座商店街には若者に人気のスイーツ店が立ち並ぶ。しかしテークアウトした商品を落ち着いて食べられる場所が少ないため、他店の商品を持ち込んで食べられるようにする。鈴木オーナーは「若者や女性に夜の店の雰囲気を知ってもらう機会になれば」と期待した。店頭と店内に「インスタ映え」する撮影スポットも設ける。喫茶の営業は午前11時~午後4時(原則無休)。

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