静岡県知事選「第一声」分析 川勝氏/リニアや実績を強調 岩井氏/決意表明と経済対策 法政大院・白鳥研究室

 法政大大学院の白鳥浩教授(現代政治分析)の研究室が3日、同日告示された知事選に立候補した両氏の第一声の演説内容を分析した。現職の川勝平太氏(72)がリニア中央新幹線工事に関する持論やこれまでの実績を強調したのに対して、前参院議員の新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=は決意表明や経済振興対策に多くの時間を割き、両氏が選挙戦で訴える重点分野の違いが表れた。

両候補者の第一声分析
両候補者の第一声分析

 川勝氏は約20分間の演説の中で、リニア工事に伴う水問題や伊豆半島のメガソーラー建設問題など、環境政策に関する発言が約25%を占めた。リニア工事を巡っては、岩井氏の姿勢や、同氏を推薦する自民党、企業などへの批判も合わせると41%に及び、演説時間は計約8分45秒分に上った。医療政策は約12%使い、新型コロナウイルスのワクチン接種や医師不足解消などを訴えた。持続可能な開発目標(SDGs)や教育の充実、スポーツ振興にも触れた。
 一方、岩井氏は、出陣式に参加した来賓の紹介や登壇に相応の時間を使い、本人の演説は7分程度だった。演説の31%は決意表明に充て、知事選に初めて挑む思いや将来の展望を語った。政策面では1次産業や自動車産業などの経済振興に16%、新型コロナの感染拡大対策に14%を使った。現県政への批判には15%を割き、ワクチン接種の遅れや産業振興の停滞を指摘。国や市町との連携の重要性を主張した。このほか女性活躍や若者の県外流出対策を訴えた。

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