川勝氏、岩井氏 現新一騎打ち確定 与野党対決【静岡県知事選】

 任期満了に伴う静岡県知事選は3日午後5時に立候補の届け出が締め切られた。立候補したのは無所属現職の川勝平太氏(72)と、前参院議員で無所属新人の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の2人だけで、一騎打ちの選挙戦が確定した。投票は20日に行われ、即日開票される。17日間にわたる選挙戦の初日、各候補は県内各地を回って支援や政策を訴えた。

第一声を放つ川勝平太氏(左)と岩井茂樹氏=静岡市葵区
第一声を放つ川勝平太氏(左)と岩井茂樹氏=静岡市葵区

 川勝氏は3期12年の実績と知名度を武器に戦う。陣営は政党色を抑えるが、同氏を支持する県議会会派を実動部隊に、立憲民主、国民民主の両党県連が支援し、連合静岡が推薦する。共産党県委員会は自主的支援の立場。
 岩井氏は本県の知事選として12年ぶりになる自民党本部の推薦を得て、党所属の国会議員や地方議員と連携して組織戦を展開。幅広い業界団体から支援を受ける。一方、岩井氏から推薦依頼された公明党県本部は自主投票の方針を明らかにした。
 与野党対決の構図となった知事選は、12年間の川勝県政の運営をどのように評価するか、現県政の継続か刷新かが問われる選挙になる。国策とされるリニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題や、新型コロナウイルス感染症で打撃を受けた経済の再生、コロナ後を見据えた県政運営なども争点になりそうだ。

 川勝平太(かわかつ・へいた)氏 72歳 無現③
 ▽現=知事、県スポーツ協会長、県観光協会長▽元=静岡文化芸術大学長、国際日本文化研究センター教授、早大政経学部教授。京都府出身。英オックスフォード大大学院博士号。静岡市葵区安東

 岩井茂樹(いわい・しげき)氏 53歳 無新
 ▽現=無職▽前=参院議員▽元=国土交通副大臣、経済産業兼内閣府兼復興政務官、富士常葉大非常勤講師、参院議員秘書、建設会社社員。名古屋市出身。名古屋大大学院修了。三島市富士ビレッジ
 
 2候補の選挙事務所
 ◆川勝平太氏
 静岡市葵区伝馬町5―2 <電054(272)1301>
 ◆岩井茂樹氏
 静岡市葵区七間町7―1 <電054(275)2130>
 沼津市寿町6―32 <電055(926)2101>

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