静岡県知事選 川勝平太氏の第一声(書き起こし/動画あり)

 任期満了に伴う静岡県知事選は3日告示され、4選を目指して立候補を届け出た無所属の現職川勝平太氏(72)はJR静岡駅北口で第一声を上げた。発言の詳細(書き起こし、一部省略・要約・補足)は次の通り。 

第一声を上げる川勝平太氏=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏(中央)=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏(中央)=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏(右)=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏(右)=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏(中央)=3日午前、JR静岡駅北口
第一声を上げる川勝平太氏(右)=3日午前、JR静岡駅北口


 みなさま、おはようございます。今、コロナの中で大変。この不安の中で、おびえていらっしゃる人がたくさんいると思うが、その方たちに心からお見舞いを申し上げる。
 ただいま、宮崎(総一郎・清和海運会長)さんから激励のごあいさつをたまわった。宮崎さんは運輸に関わる仕事をしている。今度、対抗馬として出てきたのは国交副大臣を務められた方で、国交省と運輸関係というのは深い関係があるが、そうした大きなものに巻かれることなく、勇気を持って第一声を出された。こうしたものが今、本当に必要とされていると思う。大きなものに巻かれるのではなくて、正しいことを勇気を持ってはっきりと言う。そういう態度が必要だと思う。
 きょう司会をしてもらっているのは内田さん。この方とは選挙のたび、折に触れてお目にかかるが、一児の母。1人でやっていらっしゃる。お坊ちゃんを小さい頃から知っている。ついに中学3年生になった。これは、ひとえに母の子への愛情が、子どもを有名校の受験に送り出すまでに至っている。
 女性は子どものため、主人のため、また父母のために愛情をもって生きている。私にもボスがいる。ボスなわけだが、中には、時々けんかをするとかいう人もいるが、私は逆らわない。なぜか。愛情があって何かを言っていると分かっているから。だから、女性は命を大事にする。男も一緒。しかしながら、愛情にあふれた女性というものをたてないで、男は男になれない。こういうわけであります。
 コロナは命の問題。命の問題は、実は水の問題。なにも大井川だけが命の水ではない。きょうは中部地方の真ん中にいるが、たとえば東部の伊豆半島で伊東市の市民のみなさま方が、メガソーラー建設の反対に立ち上がった。下田では、ものすごい大きなメガソーラーがつくられようとして、下田市民、近隣の人たちが反対に立ち上がった。あるいは函南町においても、まちの人たちが反対に立ち上がっている。なぜか。それは、メガソーラーが森を破壊するから。森を破壊すればどうなるか。川が汚れる。川が汚れるとどうなるか。漁場がやられる。森は海の恋人というのはその通りであって、森を壊してはならない、川を汚してはならない。だから、東部から中部を流れる富士川、なぜサクラエビが、世界で唯一、美しいサクラエビを産する漁獲が減ったのか、それは富士川が汚れたから。富士川の上流、支流で、採石等々をして、山を壊している。それが、なんと、凝集剤で、生命を破壊するようなものを使っていたということまで分かった。これが、海を汚し、川を汚す原因になっている。
 大井川は、水源が南アルプス。南アルプスは62万人の人々の命を育む水道、これの水源なわけ。なぜ、牧之原の水道代が静岡市より高いのか、水が希少だから。希少な水を、毎秒0・2トン(※2トンの言い間違えか)なくなりますよといって平気なものが、許せるはずがない。
 だから、命の水を守るというために、この水源である南アルプスを守らなければならない。そのために、私たちは立ち上がっている。人々だけではない。そこには声なき声。花に鳴くウグイス、そして、カエルも含めて、声なき声の生物もそこに息づいて、それがまことに多様だからユネスコのエコパークに認定されている。人類の共有財産になっている。なぜそれが大事かというと、地球社会はさまざまな生き物が多様な形で生きている。それのシンボルが南アルプス。南アルプスの水がなければ、これらの生き物は生きていけない。水がなくなると(どうなるか)。トンネルを掘ったら、地下水が低下するのは当たり前。生態系に大きな影響を及ぼす。水質がよくなるはずがない。悪くなる以外にない。トンネルを掘ったら土捨て場がでてくる。それが有害物質を含んでいたらどうするのか。ヒ素であるとか重金属であるとか。処理はどうするのか。こういったことがほとんど考えられないままにトンネルを掘るということになった。これは許せない。
 そうしたら、今回立ち上がれた元国交副大臣がなんと、(リニア中央新幹線の)ルートの変更、工事の中止ということを、何度も公共放送の前で、きのうも朝日テレビで、そこで私の質問に対してそのように答えられた。青年会議所の主催の会議でもノートを見ながら言われた。これに対して自民党筋から、県連筋から何のクレームもつかない。したがって、これは確信犯。これは公約であろうと。しからば、これは大変ありがたいこと。
 さて、この方を国交副大臣に任命したのは誰か。そう、現在の自民党総裁。自民党総裁が正面に立ってこの方を知事選に出るように推薦した。したがって、自民党総裁菅総理閣下は、あなたが国交副大臣に任命し、かつ、(知事選に)推薦したこの方の発言に対して責任をとる、そういう立場になっているということをどうぞご自覚くださいませ。この候補が選ばれようが選ばれまいが、自民党総裁として国交副大臣に任命し、かつ知事選に自民党総裁として党としての推薦を出した。この今の知事候補は、知事になれば、ルートを変更し、かつ工事を中止させるというようにJR東海に言う、と言っている。総裁殿、ぜひあなたはこれをしっかりとJR東海に伝えてください。それがあなたの責任。JR東海の社長は手ごわいですぞ。なにしろ、全量戻すという約束をすぐにほごにした。こういう人たちが相手。しかし、私は必ず約束を守る。筋を通す。
 そして、現在議論されている中で、流量、水質、生態系、残土の処理、監視体制、補償、これらのうち流量についてだけ、目下のところ議論が中間取りまとめの段階に入っている。中間取りまとめの内容、みなさんご存じか。「はい、減りませんよ、水は」と書いてある。そして、どういうふうにするんですかと。トンネルを掘りますと。南アルプスの左から右まで25キロ、そのうち10キロが静岡県だが、トンネルを掘りますと。掘った後、トンネルにしみ出る水をためて、ポンプアップをして20年余りかけて大井川に戻すという案。さあ、どうですか。「ああ、いいですね」と(国の)有識者会議の座長は言った。それをまとめたのが(国土交通省)鉄道局。それを仕切っていたのが今の他候補。他候補を認定したのは国交副大臣。任命したのは菅総理。よろしいか。こういう脈絡になっている。きのうまでは(トンネルを)通すということを前提にしていた。しかしながら、知事になれば、トンネルは、中止もあり得る、ルート変更もあり得ると言った。
 私は、これから47項目ひとつずつ点検をすると、科学的、技術的、工学的に点検をするというふうにいわれたこの約束を信じて、それが終わるまではしっかりと見届けたいと思った。ただし、流量についてはほとんど赤信号といっていい。赤信号を青信号といっている。黒を白といっているというふうに聞こえる。だからみなさん、結論だけ見るのではなくて、ちょっと時間をかけて(見てほしい)。静岡県のホームページでもやっているから。ただし、有識者会議の議論の内容はいっさい公開されない。かつ議事録もとられていないので気をつけてください。
 さて、今コロナの中で多くの人たちが困っている。静岡県としてはワクチンの接種のために、私が先頭に立って市町を助ける。なにか、接種が遅いと言われているが、接種をする人間、つまり医療従事者は、日本全体の中で(静岡県は)人口10万人あたりの先生の数が少ない。だから、接種の割合が少ないのは当たり前。これは競争ではない。医療従事者がだめになると、接種すらできなくなる。彼らに無理をさせてはならない。
 そうした中で、私は過去12年間、本庶佑先生を学長として、毎年毎年奨学金を差し上げ、奨学金を差し上げた(期間の)1・5倍、9年間をこちら(静岡県内)で働くという。つまり本庶先生の講義を受けるということで、東(京)大から京(都)大から多くの人たちが奨学金を受けて、今、静岡県にそうした形で働いている人が570人以上いる。お医者さんを増やしている。だれも知らないでしょ。はい、陰でやっている。
 そして、医療。医療器具、医薬品でなんと10年間、静岡県は日本一。1兆円の生産額。知らないでしょ。静岡県は10年連続日本一。それを知ったお隣さん(山梨県)。われわれはふじのくにの表玄関を預かっているが、ふじのくにの反対側、裏といってはいけません。あそこは奥座敷。富士山、南アルプス、八ケ岳、秩父連峰、駒ケ岳、あんなに美しいところはない。これからサクランボがきますよ。この間、うち(静岡県)のお茶を売った。去年(静岡県が山梨県の)サクランボを買った。今度は、向こうは、お茶がほしいと言った。お茶はカテキンが入っていて、少なくともインフルエンザには効くと。多分だが、今回のウイルス(新型コロナウイルス)にも比較的効くのではないかといわれている。はっきりとは証明されていないが。ともあれ、そこ(山梨県)との関係がすごくよくて、一緒に医薬・医療器具を生産したいとおっしゃっている。国が総合特区に認定した。先端医療総合特区。(静岡)県と山梨県が一緒になってやっている。鬼に金棒。したがって、ここは健康産業のトップになる。これはずーっとやってきたことの経過で、そのことは、他候補は知らなかったみたいですね。はい。
 それから、今はDX(デジタルトランスフォーメーション=デジタルによる生活変容)といってICT(情報通信技術)をやらなくちゃいけない。これはまず、教育からやらなくちゃいけないが、子どもたちは、実は先生がなるべく負担がかからないように、35人以下学級を小1から中3まで全国に先駆けてやった。国は4月から始めたが、うちは先をいっている。これからICTを教えるために、民間のエキスパート、技術が必要で、みんなで子どもたちを新しい時代に即応した形で授業としてやっていく。これは当然。
 一方、静岡県(の)中心(産業)の輸送機械、CO2ゼロにしなくちゃいけないと。ガソリンが使えない。こういう時代がやってくる。そのために電気自動車を分解して、なにに自分たちの旧来の技術が使えるかと、それを(静岡県)西部でやっている。西部ではホトニクス(浜松ホトニクス)のような会社があって、医療検査器具を出しているが、一方で、あそこはスポーツ(が盛ん)。あそこは野球場と、こちらはサッカー。あるいは、サッカーは西東にあるが。草薙の球場があるが、それに匹敵するものがほしいといっているので、市長さん、経済界、そして自治体の人々の希望がある。これをかなえて差し上げたいと思っている。
 さらに、これからは環境を汚してはいけない。鉄よりも5分の1軽く、鉄よりも5倍強い素材があることをご存じか。セルロースナノファイバー(CNF)といって、静岡県ご出身の磯貝(明)東(京)大教授、この方が、CNFとして細かく小さくしてナノレベルにして固めると鉄よりも軽く、固いのができると。セルロースですから、自然に帰ることになる。これの最先端をいっているのが静岡県。これもこれからやっていく。
 医療、先端産業、さらに先端産業で今一番大切なのは、毎日必要な物、食べ物。食べ物が439品目もある。日本一の品数がある。2位は218しかない。2倍しても436。うち(静岡県)は439。食材の王国。お茶にしてもメロンにしてもイチゴにしてもトマトにしても農業芸術品。農芸品といわれるもの。登呂の遺跡以来、2000年にわたる人々の営為の結果で、できている。そこに最先端の科学を取り入れ、巧みの技術だけに頼らない、安定的に安全な農芸品をつくっていこう、産業に生かしていこうということで、アグリ・カルチャー・オープン・イノベーションというのを立ち上げた。知らないでしょう。やっているんだから。
 しかし、大地にできる食べ物だけではなくて海産物もある。しかも駿河湾というのは、浜名湖もあるが、(駿河湾は)世界で最も美しい湾に認定されている。かつ、中のことがよく分からない。だから、マオイパーク(MaОⅠーPARC=マリンオープンイノベーションプロジェクト中核拠点施設)といわれるものを清水(静岡市清水区)に立ち上げた。こういう第1次産業のルネサンスも図る。さきほどのCNFなどは森の力を生かすということ。第1次産業を生かすということ。
 きょうは川根本町の鈴木(敏夫町長)さんが来られているが、あそこは遅れていると思われているが、今は一周、二周早くなっていて、川根高校には県外から(生徒が)来ている。この間、土肥高校に行ったら1年生が16人しかいない。全部で40人しかいない。あそこは海の高校だから。しかもペンションに生徒が下宿している。ペンションに行ったら、僕が大学のときに住んでいた下宿よりもはるかに豪華で、おやじさんがきょう釣ってきた朝取れの魚を夕食に出すと。いいなあと。山の川根本町に対して海の土肥高校になる。これから、そういうような第1次産業を中心に発展させていきたい。
 時間となった。レインボーですね。東京の時代が長く続いたが、一極集中から流れが変わった。そして、SDGsというカラーが、虹色を細かくした16(※17の言い間違えか)の色になっている。そういうわけで、SDGsのモデル(になる)。簡単にいえば、東京時代から静岡時代へと。山梨、長野も実は移住希望地、2位、3位。人々は自然への回帰を求めている。いい空気がある、おいしいものがある、旅館がある、温泉もある。こういうところに住みたい。時代はオンラインになった。そういうことができるように子どもを育てている。人々はそういう方向に向かっている。時代はふじのくにの表玄関に向かっている。それを信じて、この危機を一緒に乗り越える。誰ひとり取り残さない。身障者も、世界の外国人の方もさまざまいるが、誰ひとり取り残さない。128カ国も実はここに(静岡県に)住まわれている。今10万人以上住まわれている。絶対差別しない。差別をしてはいけない。人は一人一人顔が違う。かけがえのない命。そういうものを大切にする。したがって、地球社会のモデルにわれわれの地域はなれる。それは一人ではできない。360万人の、外国人の方も、障害者の方も一緒になってつくっていって、初めて理想郷。みなさん、一緒に頑張ろうではありませんか。よろしくお願いします。ありがとうございました。

いい茶0
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