牧場&酒造連携 酒かす飼料に肉牛育成 口溶けよく、コク深く 富士宮「富士山岡村牛・富士錦ver」

 富士宮市の富士山岡村牧場と富士錦酒造が連携し、酒かすを飼料に育てた牛の新商品「富士山岡村牛・富士錦ver」を開発した。県畜産技術研究所の研究成果を元にした取り組み。5、6日に開く販売会に初出荷する。

酒かすを飼料に育てた牛の新商品をPRする関係者=富士宮市役所
酒かすを飼料に育てた牛の新商品をPRする関係者=富士宮市役所

 牛肉は酒かすを飼料に育てたことでより口溶けよく、コクの深い食味に仕上がった。脂質もさらに向上したという。同研究所が実施した肉牛への酒かす給与技術の開発と発育や肉質に与える影響に関する研究成果を元に、今年1月から同牧場の肥育牛に同酒造の酒かすを与えてきた。
 背景にあるのはコロナ禍における高級牛肉や地酒の消費減。地元の食産業の存続に向けた取り組みに加え、エコフィードの利用によるSDGsの実践も視野にある。酒かすを飼料に活用した例は全国でも珍しいという。2日、同牧場の岡村千代次代表や同酒造の清信一代表らが市役所を訪れ、須藤秀忠市長に取り組みを報告した。
 販売会は同牧場で午前9時~午後4時に開催。同酒造による日本酒の出張販売や酒かすの試飲試食もある。このほか父の日を前に、富士錦純米吟醸と牛肉のセット商品を限定50セット用意した。予約販売を14日まで受け付けている。予約は販売会や同酒造店頭へ。
 (富士宮支局・吉田史弥)

いい茶0
メールマガジンを受信する >