感染急拡大の浜松、外国人に情報どうすれば... 支援機関、SNSなどで発信強化

 新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が27日に2日連続で過去最多を更新した浜松市で、感染が急拡大している外国人市民への情報発信強化が課題として浮上した。支援機関などは、外国人の利用が多い会員制交流サイト(SNS)で啓発動画を配信するなど、効果的な手法の模索を続けている。

ポルトガル語で新型コロナウイルス感染への注意を呼び掛けるアニメーション動画
ポルトガル語で新型コロナウイルス感染への注意を呼び掛けるアニメーション動画

 「4人以上の集まりは絶対に避ける。ソーシャルディスタンスを保つ」。中区の浜松国際交流協会。市内に1万人近いブラジル人が暮らしていることから、感染予防の大切さを訴えるポルトガル語のアニメーション動画を制作し、投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。感染によって勤め先や家族に与える影響も含め、1分間で伝える内容。日本語、英語版も追加し、啓発を進めるという。
 協会は感染が始まった昨年から、外国人の利用が多いSNSのフェイスブックなどで市や国のコロナ関連情報を多言語に翻訳し、発信してきた。担当者は「今後は、感染した場合に取るべき行動もまとめて掲載したい」と意欲を見せる。
 ただ、市内の外国人は2万5千人に上り、国籍や世代、語学力もまちまち。新型コロナ関連の情報がどこに掲載されているか、すべての人に伝え切れていない現状がある。西区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」の担当者は「国内の情報を外国人が自ら取りに行くのは難しい」と語り、サポートの必要性を指摘する。
 鍵を握るのは“口コミ”だ。市と協会は人材派遣会社など外国人と関係の深い企業や団体との情報交換の場として「連絡者会議」を開設した。さまざまなルートで外国人コミュニティーへの情報浸透を目指す。市も近く、独自の情報発信を行う方向で検討している。
 浜松国際交流協会の佐藤洋一常務執行理事は「できる限り幅広い外国人を対象に、情報の隙間を少しでも埋めていきたい」と語る。
 (浜松総局・草茅出、土屋咲花)

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