市民任せ、具体策示して...対応の遅さ批判 浜松で市独自の警戒宣言【新型コロナ】

 浜松市が26日発令した新型コロナウイルスの感染拡大警戒宣言は、市民への注意喚起にとどまる内容で、新たな具体策はほとんど示されなかった。市民からは実効性を疑問視する声が相次いだ。

マスク姿の通勤者が行き交うJR浜松駅周辺。新型コロナウイルス感染拡大に市民は危機感を強める=26日午後、浜松市中区
マスク姿の通勤者が行き交うJR浜松駅周辺。新型コロナウイルス感染拡大に市民は危機感を強める=26日午後、浜松市中区

 「営業に何の制限も無く判断は店任せ」。西区の和食店「旬彩 一徳」の店主徳増昇さん(57)は頭を抱える。店は感染が急拡大した湖西市や愛知県に比較的近く、厳しい経営環境に直面している。感染対策を徹底して引き続き営業する考えだが、「休業要請など浜松市はより具体的な方策を示すべきではないか」と提案する。
 中区の自営業男性(72)は「大型連休は明らかに緩みがあった。宣言は中途半端な感が否めない」と対応の遅さを批判した。
 市は今後、外国人や若者への注意喚起に力を入れる方針を強調している。市内在住で、外国人労働者を支援する30代の団体職員男性は、勤務先や所属するコミュニティーによる予防意識の格差の問題を指摘しつつ、「マスク着用や消毒といった一般的な対策はできている印象。感染防止への理解が特別に足りないとは思わない」と持論を語った。
 静岡文化芸術大3年の鈴木義人さん(20)は「また宣言かという感じ。正直に言って、慣れはある」と話す。大学ではサークルなどの団体活動が制限され、オンライン授業も続く。「若者はいつワクチンを接種できるのか。我慢を強いるだけで無く、そういう情報も早く提供してほしい」と訴える。

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