国指標で「爆発段階」 浜松市、独自の警戒宣言発令で抑え込みへ GW明け20日連続2桁

 新型コロナウイルスの感染拡大警戒宣言を26日発令した浜松市。市内では大型連休後の7日から新規感染者数が急増し、1日当たりの新規感染者が26日まで20日連続で2桁台となっている。市は感染状況を見極める国の複数の指標で「ステージ4(感染爆発段階)」の基準に達していると判断。特に感染が急拡大している若者と在住外国人への対策を強化し、抑え込みを図る。

浜松市の新型コロナ新規感染者数の推移
浜松市の新型コロナ新規感染者数の推移
矢野邦夫氏
矢野邦夫氏
浜松市の新型コロナ新規感染者数の推移
矢野邦夫氏

 市内では、同指標の「直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数」が16~21日にステージ4の基準の25人を上回った。22~25日は下回ったが、過去最多の41人の感染を確認した26日に再び超えた。
 市は医療の逼迫(ひっぱく)具合を示す指標の病床占有率についても、現在はステージ4の基準の50%を上回る60%以上だと明らかにした。「10万人当たり療養者数」も基準の30人を超えているという。一方、感染経路不明者の割合は基準の50%を下回っている。
 市は、感染が急拡大したのは大型連休に伴う人の移動や、会食をきっかけにして感染が広がり、家庭内や身近な人の間で2次、3次感染が進んだのが主な要因とみている。
 若年層や外国人は、マスクなしでの長時間の会話や、バーベキュー、ホームパーティーに参加するなどリスクの高い行動後に感染が判明するケースが多くみられ、その後に家族や周囲に広がっているという。
 (浜松総局・白本俊樹)

 ■今後も増加の恐れ/屋外も油断禁物
 矢野邦夫氏 浜松市感染症対策調整監

 浜松市が発表した1日当たりの新規感染者が過去最多となった26日、市感染症対策調整監で浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫氏は取材に、「今後も感染者の増加の可能性はある」との見方を示した。感染防止に向けてはリスクが低いとみられがちな屋外でも決して油断をせず、対策を徹底する必要性を強調した。
 市が外国人や若年層の感染拡大の要因として挙げた屋外バーベキューなどについて、矢野氏は「マスクなしの近距離での会話や大声を出す」ことで感染する上、多人数が集まればクラスター(感染者集団)発生につながると指摘。着用したマスクを下げて会話するなど、対策が不十分な事例もあるとした。
 医療現場では変異株の影響で「比較的若い患者でも重症化している」事例が見られるとし、病床使用率の上昇が続けば「重症者を受け入れられなくなる」と強い懸念を示した。市民が実践すべき対策としては会食も同居家族に限り、友人や同僚らは避けるよう呼び掛けた。

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