サツマイモ 大きく育って 富士の障害者施設 ユニバーサル農業実践へ栽培

 富士市厚原の障害者サービス多機能型事業所「イコイ」がユニバーサル農業を実践しようと、施設近くの畑でサツマイモの栽培を始めた。利用者らが26日、畑にイモのつるさしをした。収穫した芋は干し芋に加工して販売し、利用者の工賃に充てる。

サツマイモのつるを植える利用者ら=富士市厚原
サツマイモのつるを植える利用者ら=富士市厚原

 同施設は市と連携して2020年からサツマイモの生産を始めた。昨年は施設から離れた雁堤で活動したが、ことしから行き来や作業をしやすい施設の近場の畑を借りた。
 同日は利用者12人と職員が畑を耕し、シートをかぶせて畝を作り、「紅はるか」のつる約200株を植えていった。利用者は手慣れた様子でくわを操った。
 サツマイモ畑の隣には花畑があり、今後、利用者が定期的に手入れを行う。施設を運営する人材派遣会社「IEC」の杉山昌秀さんは「地域の高齢者など一緒に活動するボランティアを求めている。利用者と触れ合いながら農作業をしてもらえたら」と話した。干し芋の販売先も求めている。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ