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静岡人インタビュー「この人」 杵塚敏明さん 無農薬の茶栽培45年

 持続可能な農業を実践し、世界緑茶協会が主催するO-CHAパイオニア賞の特別大賞を受賞した。人と農・自然をつなぐ会(藤枝市)会長。77歳。

杵塚敏明さん
杵塚敏明さん

 -無農薬の茶栽培を始めた経緯は。
 「中学卒業以来、家業の茶づくりに10代目として携わってきた。当時は高度成長期で、食糧増産のために畑に農薬を投じ、生態系破壊などの問題が深刻化していた。自然と調和しながら、安全でおいしい茶を作ることは必ずできるはずと考えた」
 -どのように進めたか。
 「当初は茶の葉をいためる病害に苦労したが、有機質肥料の使い方や栽培法を研究して生産を安定させた。やぶきたやふじえだかおりなどの品種を栽培し、深い味わいを評価してもらえるようになった。外国に出向き、二番茶を使った紅茶の生産法を学ぶなど、挑戦を続けてきた」
 -有機農業の意義を広く伝える活動も行っている。
 「新規就農に興味を持ち、見学や研修を希望する若者たちを受け入れている。課題は静岡だけでなく、全世界に共通する面もある。茶以外の生産者にとってもヒントになるはず」
 -今後の抱負を。
 「おいしい茶を作ることにこだわりたい。消費者の目線に立つ姿勢を軸に学び続けたい」
     ◇
 農作業の傍ら、近所に住む孫と遊ぶのが楽しみ。
 (経済部・平野慧)

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