テーマ : 富士宮市

ポリマー汚泥残留 富士川流域に動揺の声

 日本軽金属出資の採石業者ニッケイ工業が長年、雨畑川(山梨県早川町)で不法投棄してきた高分子凝集剤入りポリマー汚泥が富士川水系に残留しているとの静岡新聞の報道を受け、流域自治体やサクラエビ漁師らから18日、戸惑いの声が聞かれた。
 富士宮市議の近藤千鶴氏は「川や田んぼに流れ込んでいた弾力性のある泥の正体が見えてきた。もはや公害問題。住民レベルで扱える問題ではない。水利権と水質の問題も表裏一体だ」と述べ、「地元議員や自治体がすぐに動かなければいけない」と訴えた。
 県桜えび漁業組合の実石正則組合長(64)は「富士川の汚染についてサクラエビへの影響を心配する漁業者は確かにいる。不漁との因果関係は分からないが、風評被害が発生する恐れもある。日軽金には調査、報告する責任と義務があるのではないか」と述べた。
 由比港漁協の宮原淳一組合長(80)は「近く、日軽金側に見解を問い合わせる予定。ただ、静岡市の調査では駿河湾から汚染物質は発見されなかった」などと話した。

いい茶0

富士宮市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞