静岡県知事選 岩井茂樹氏 出馬会見発言詳報(書き起こし)

 6月3日告示、20日投開票の知事選に立候補を表明している自民党元参院議員の岩井茂樹氏(52)が14日、静岡市内で出馬記者会見を開いた。発言の詳細(書き起こし)は次の通り。〈※文末に動画があります〉

会見する岩井茂樹氏=5月14日午後、静岡市葵区
会見する岩井茂樹氏=5月14日午後、静岡市葵区

 本日、参議院の本会議で辞職となり、選挙に集中できる体制になったので、ご報告を申し上げる。
 今回の選挙の出馬にあたり、極めて短い期間の中での出馬の決定だった。経緯を紹介すると、これまで、現職に対する対抗馬という選択を与えてこられなかったということに対して、県民にとってよくないんじゃないかという思いがあった。その中で、出馬の要請をされたということもある。昨年からコロナ禍の中で、私自身が自民党の本部の中でコロナ対策のメンバーとしていろいろな政策立案に関わってきた。その中で、一つ強く感じていることがあって。
 何かというと、地方創生臨時交付金とか、GoToトラベルみたいな話の中で、やはり今はできないという判断の中で、域内に限って、静岡県に限って、国がしっかりと財政的な支援をして観光産業を支えるというようなスキームがあるが、そのような政策一つとってみても、コロナというのは感染状況とか、広がり方、重症化する方の割合とか、地域でさまざま異なっているという中で、一番、傾向が分かっている知事の力量が試されている。逆を言うと、知事によって政策がずいぶん変わる可能性がある。その中で今回、出馬要請があったということが一つ。
 もう一つは、知事、特にコロナ禍で知事の職というのは本当に激務だと思う。睡眠時間もそんなにとれないし、精神的にも肉体的にもつらいと。その中で、私が思っているのは、激務に対してどうやって知事がやれるか、二つ重要なポイントがあると思っている。ひとつはやはり体力。私は52歳。まだまだ体力があって、時間があるときはジョギングをしているが、やはり政治をやるにあたって、情熱だけではなく、体力もしっかり兼ね備えていないと、激務をこなすことはできないという思いがある。
 もう一つ、若いだけではなくて、ある一定以上の知識とか、経験値とか、もっと言うと、人とのつながり。いろんな問題を解決するために1人ではできないので、いろんな方の知恵を借りたり、意見を言ったり意見をもらったりする関係が構築できているかどうか。この2点が首長に求められるものだと思う。
 私は52歳で体力がある。同時に、これまで参議院を2期弱させてもらう中で、本当に多くの経験をさせてもらった。経済産業省、内閣府、復興庁、そして委員会委員長、党では水産部会長、そして、このあいだ、職を辞した国土交通省副大臣ということで、かなり幅広の、静岡県にとって重要な経験をさせてもらった。この経験値をしっかりと、恩返しのためにもふるさと静岡に生かしていきたいという思いで出馬をした次第だ。
 後は、政策と言うよりも、自分自身がどのようなことを知事選で考えているかということだが、きょうあたりも県内のコロナは厳しいとうかがっているが、まず、何と言ってもコロナ禍を乗り越えるために全力を挙げていきたいと考えている。感染拡大の防止、ワクチンの速やかな接種。そのためにはマンパワーをはじめとして医療資源を増やしていかなければならない。逆に、限られた医療資源を平準化というか、うまく使っていく工夫も必要だと思うし、医療崩壊をどうやって防いでいくかという手だてもしっかりと考えないといけない。それが大前提。
 今、県政に求められているのは、コロナはしっかり対策するが、自分が思うには、コロナ禍の向こうの世界、静岡県の姿というのを同時に県民にお示しし、少しでも安心してもらう、少しでも希望を持っていただく、少しでも子どもたちが笑顔になれる、そんな施策、考え方を発信することがまず重要だと考えている。
 では、何が一番問題だと。すごく考えた。いろんなご意見があるかもしれないが、全国的にも同じかもしれないが、問題は人口減少だと思っている。人口減少がもたらす影響というのは大きい。税収が減れば、県としてやりたい仕事ができなくなる。地域住民の安心安全を守ることすらできなくなる可能性がある。同時に、例えば、地域交通がどんどん衰退していって地域の足がなくなる。買い物難民という話がある。高齢者の日々の暮らしをどう守るのかという話がある。同時に空き家とか空き店舗が増える。農地で言えば、耕作放棄地が増えていく。こういう問題を含めて、人口減少というのはあらゆる悪影響があると私は考える。私たちが今抱えている一番大きい問題をどうやって乗り越えていくかということをこの選挙戦を通じて、そして、もし知事になることができたら、愚直に皆さんの意見を聞いて、そして対話をしながら進めていきたいと思っている。
 三つの柱を考えてきた。一つが静岡の安心安全の確保ということ。コロナ禍から日常の生活を一日も早く取り戻すのが最優先課題。感染を押さえ込んで、今、静岡県下の中小企業の方々、飲食の方々を含めて本当に厳しい状況。自粛要請と補償みたいな合間で非常に悩まれている方々に対し、しっかりと県としてできるかぎりの支援策をやらなければならない。ワクチンを一日も早く、まずは高齢者の方々、そして医療従事者の方々に行き渡らせることによって、私たちの日々の生活を取り戻すことに向けて明るい兆しを示すことができる。
 そしてもう一つ。ここは私の専門分野だが。私は防災とか環境とかが専門だが、静岡もここ数年、大変な豪雨災害が起こった。浜松では停電が起こり、東部のほうでは内水氾濫があったり、水道管が止まったりした。その中で、日々の皆さんの生活を守るという意味で、国土をしっかりと強靱(きょうじん)化をしていくという話。例えば、国がやっている「流域治水」という新しい考え方を取り入れて、ハードとソフトをバランス良く、そして、国だけの方々でなくて地方管理の方々としっかり連携を取りながら、ソフトをしっかりと生かしながら、みんなで一つのテーブルに着いて地域の安心を確保していくという考え方。国と連係をしながら、静岡県にどう落とし込めるか、という話を具体的にやっていきたい。
 もう一つ。地震についてだが、基本的には耐震化というのは比較的進んでいると思うが、民間建築についての耐震化は少し進めなければならない面もある。津波対策については、実は、国交省とも少し話をしたが、流域治水というような基本的な考え方を活用しながら、津波対策、危ないところには少し住まないようにするとか、地域住民の方々としっかり会話をしながら、どういう防災がいいのかしっかり話していきたい。
 二つ目の柱。ふるさと静岡愛の醸成。いきなりトーンが変わるが、ここが一番重要だと思っている。やっぱり、静岡県下で何をやるにしても、大前提として県民がふるさと静岡を誇りに思い、静岡を愛するという気持ちがベースに流れていないと、よい政策はできない。当然、それには教育であったり、さまざまな経済活動があるが、後は人口減少にしても、ふるさとに愛着がある、ふるさとに誇りを持てる、そんな静岡に少しずつでもなっていけば、人口流出も歯止めをかけられると思う。子どもたちだって、ふるさと静岡のために頑張るという希望を持てる。
 三つ目。なんといっても稼ぐ力。静岡県が、稼ぐ力というのをもう一度取り戻すべきはしっかりと取り戻さなければいけない。海があり、山があり、豊かな食文化があり、そして、なんといっても全国的にも素晴らしい歴史伝統文化がいたるところで残っている。素晴らしい県。世界的にも有名な企業が、ものづくり企業として静岡県下で生まれている。その企業を支える中小企業が元気よく活動している。農林水産関係でいえば、山があり、海があり、農地もある。ポテンシャルは本当に大きなものがある。静岡県下の1次産業がしっかりと国に対しても貢献しているし、静岡県に対しても日々の支えになる豊かな恵みを与えている。これをしっかりと取り戻す、しっかりともっと前に進めるというのを私はやっていきたい。
 政府は、農業の成長産業化みたいな話をしているが、同時に観光産業について、静岡県は観光産業が非常に恵まれている。東部、中部、西部、それぞれ違ったものを持っている中で、静岡県のあらゆる魅力をしっかりと受け止めて、県外の方がうらやましいと思える、そんな魅力をしっかりと発信していく、そんな応援策をこれから取り組んでいきたい。
 3本柱があり、その下にいろんな考え方があるが、きょうの川勝知事の記者会見、私は見ていないが、おそらくリニアの話が出たんじゃないかなと。おそらく、「岩井はリニア推進派」と言われたんじゃないかと予感がしているが、どうだろうか(と記者に聞く)。うん、とうなずいていただいて。そこが実は、まったく誤解というか、少しお話をしなければいけないと思う。
 基本ベース、リニアについては、私もそうだが、地域の住民の方のご理解と協力なくしては事業を進めることはできないと思っている。なぜならば、よく「岩井は国土交通省の代表、副大臣をしていたから」という話をうかがうが、確かに私は鉄道も担当だった。でも同時に、水局の方の担当でもあり、どちらかというと私は水関係を、今まで技術者としてやってきた。どういうことかというと、治水であり、水をどう有効的に使っていくかという立場の仕事だったので。国土交通省だからといって、別にリニア推進派ではない。同時に、(参議院)農林水産委員長もやっていた。土地改良の重要性とか、農業の重要性とか痛いほど分かっている。そこをしっかり守るという意識も十分持ち合わせているし、水産部会長は当然、内水面とか海の資源管理が大変厳しい話の中で、自民党の中の政策の重要な部分に取り組ませていただく中で、水産業という視点からも静岡県をしっかり守っていかなければいけないという思いがある。
 政治家というのは直近の仕事で判断されるべきではないと思っている。しっかりとした体力があること、そして同時に経験値があること。つまり、これまでの自分自身がやってきたさまざまな経験、それがこれからの静岡に生かせるという思いでいる。リニアについては基本ベースは、地域住民の合意、そして協力がない限り、事業は進めることはできないという認識だ。

 ■記者との質疑応答
 ―出馬に関して、これまで自民党の派閥や党本部から厳しい意見もあったが、それを振り切って決意した理由は。
 「はい、むちゃくちゃ反対されました、最初は。自分が出馬を決めるところで、本当にそこがつらいところではあった。ただ、国会議員であって、特に静岡選出の参議院。静岡県の皆様から押し上げていただいている側面があるのと同時に、多くの方から『なんとか岩井知事誕生してくれないか』というような話をいただいた中で、党本部を見るのか、という究極の選択だった。私の中ではその時は、党本部、もしくは派閥にいくら反対されようが、ふるさとのために頑張りたいと思った(※感極まったか、少し声が詰まる)。以上です」
 ―きょうの川勝知事の会見で、リニアに関して、命の水を守るのは大前提というのは(川勝、岩井両氏の)共通事項で、トンネルを掘ってから水を守るのか、それともトンネルを掘る前に精査が必要かどうかと言うところに(2人の)違いがあると主張しているが、2人の違いについてどう考えるか。
 「違いと言うより、まず自分自身が感じるのは、正直な気持ちだが、実は、特別委員会というのがリニアにはあって、誤解された報道がされているが、岩井は議連に所属するからリニア推進だという話だが、実は全然違って。特別委員会は是々非々の場であって、会が何回か開催されたが、私は何回か厳しめの意見をJRに言っている。そういう中で、やっぱり、JRの姿勢、国交省の姿勢に対しても私はすべてOKとは全く思ってなくて。大井川の問題というのは命の水であり、大切な水であり、いろいろな過去の歴史があるということを踏まえて考えれば、もっと国にしてもJRにしても地域住民に寄り添う姿勢が必要だと個人的に思っている。その姿勢をしっかりとまずやっていただくことが重要で、その後に、科学的根拠に基づいた検討というスタイル。しっかりとご理解をいただくということをしないと、話にならないと思う」
 ―リニア問題について、自分ならこういうことができる、こういう関係性があるというのはあるか。
 「国交省のスタンスということで、地域の理解と協力という話を、大臣、国会答弁かな、委員会答弁していたと思う。私は(国交副大臣)着任早々、国土交通省に対して、冷静に、あまり前のめりになりすぎないで、地域の皆さんの理解と協力なしには進められないというスタンスが大事なのではないかということを結構言わせていただいて。赤羽(一嘉)大臣に対してもそんな話を実は言わせていただいた経緯がある。国土交通副大臣をやっていたから推進派ということではなくて、だからこそ、地域の皆さんのさまざまな水に対する思いを伝えることができるというふうに思っている」
 ―立候補する以上、今の川勝県政を変えなければいけないと思っていると思うが、一番どこを変えないといけないと思っているか。
 「川勝県政を変えないというよりも、評価するというような気持ちでないというか、立場ではないというか。今、一番自分の頭にあるのは、静岡県の県民の皆さんに明るい希望とか未来をしっかりと示して、それを実現するために自分の力を最大限生かしたいという思いが強い」
 ―とはいえ選挙になると、どちらかを選ぶ。川勝知事と違うと思う点は。
 「今、自分が政治をやるにあたって一番大切だと思っていることがいくつかある。一つは、政治は子どものためにという話。もう一つは、共有とか対話とか感謝とか心遣いとみたいな話は、実は政治に必要だと思っている。なぜならば、何をやるのでも、静岡県だけでできる話って、たぶんないと思う。大きな話は国が施策を打って、至らないところをしっかりと県が補完する。県が施策を打ち、至らないところは市町としっかり連携をしながら施策を打つ。県民のためには、そういうことが大事。連携を図ること、対話をすること。上から落とすということではなくて、しっかりと現場の声を。私、もともと建設会社の現場監督なので、それが染み渡っている。机の上で考えても見えないことはたくさんある。自分の目で見て、自分の耳で聞くことが大事だと思っている」
 ―リニア問題について静岡県と国交省の考え方には溝がある。岩井さんの考え方は違うのか。
 「国交省のスタンスという意味では、有識者会議の事務局をやっているということで、あまり前に出てはいないのかなと思う。(私が)国交省とまったく同じと言うことはない。だめだと思うところはこれからもしっかりと言う。地域住民の声を届けることに全力を尽くす。一つ、リニアのことであえて自分の専門性を絡めて言うのであれば、大井川の水問題について、今後の話、これはもしかしてリニアの問題があろうとなかろうと起こることかもしれないが。大井川の水問題は本当に歴史があって、いろいろな使われ方がされている中で、例えば気象条件も変わってくるだろうし、本当に地域住民の方が大井川の水を安心して使えるようにするということが、過去の知事もご努力されていることをよく存じ上げている。令和の時代だからこそ、そもそも論じゃないが、いろいろな立場の人の意見を聞いて、地域の方が安心して水を使えるようになるために努力を惜しまず、対話、感謝の気持ちを忘れず、調整をしていくことをやっていきたい」
 ―静岡県としては大井川の全量を戻すべきだと知事意見の中でも出しているが、トンネル湧水の全量を戻すべきか、考えをうかがう。
 「全量、まあ、それが基本的にどのタイミングでどのくらいの量を戻すかという話もあるし、まあ、有識者会議でいろいろなシミュレーションをしている中で、なかなか県とそちらの溝が埋まっていないということを十分認識をしている中で、科学的根拠に基づいたところが重要だと思っている。副大臣のときに、青函トンネルも見に行った。現場主義だから。トンネルはどうしているのか、勉強したいと。やはり、計算と現状が変わってくるところもある。偏ったものではなく、ちゃんとした科学的根拠に立脚しながら、考えていきたい」
 ―全量戻しについてJR東海は山梨県内から出る湧水を10~20年かけて戻すと言っている。これについての考えは。
 「県とJR側の話だと思うが、地域住民の方がどう思うかが重要。全量戻したとしても何か問題が起きれば、それはよくないと思う。流域の方々の話をいろいろ聞きながら、適切な対応を図っていくことが基本だと思う」
 ―新型コロナウイルスワクチン接種の進捗(しんちょく)について、静岡県は他県と比べて遅れている。大規模接種会場の設置も検討しなければ、と県は言い始めている。ワクチンの早期接種に対して何か知恵はあるか。
 「マンパワーをはじめとする医療資源の確保が重要。医療資源を増やす。アメリカだと、いろいろな方が注射できたりするが、日本は基本的な国の考え方があるので、国にしっかりと柔軟な対応をしてもうことが一つ。民間の知恵、ノウハウ(を活用すること)は大事。さっき話した、コロナ対策が肝というのは、国がしっかりと施策を打つ、予算を付ける。それが県に来る。県は、国が足らざるところ、現場に近いから判断できること(を補完する)。それでもまだ埋めることができなければ、民間企業の柔軟な発想を取り入れて、例えば、医療関係者のマッチングみたいな話をどんどん入れれば、民間のビジネスモデルとしても成り立つかもしれない。ワクチン接種の場所にしても、公が責任を持ってやるのも大事だが、民間企業だったらもっと効率よくできるんじゃないかという話もあって。私は、日本の中小企業は素晴らしいと思っている。オール静岡でコロナに立ち向かう姿勢が大事。もう一つは、限られた資源をどう使うか。平準化というが、効率よく使っていくという意味では、例えば、病院間の情報共有、自治体間の情報共有とかを生かしながら、柔軟な対応が重要だと思っている」
 ―感染を防ぐためにどういったことが有効か。
 「春に感染者数が激増しているのは、変異株に置き換わっているのが一番大きな理由だと思うが、これまでマスクをしていて大丈夫なところが、もしかしたらマスクをしていても感染するんじゃないかと。コロナ禍で大変な思いをするのは、相手がよく分からないから。先が見えない。そこが精神的につらいと思う。政治は、そのつらさを一日も早く切り離す、解決することが重要。局面はずいぶん変わってきている。変異株は確かに増えているが、ある先生の試算だと、緊急事態宣言を今月いっぱいやっても感染者数はそんなに抑えられないのではないかと言っている。感染者数は抑えられないかもしれないが、重症者数は頭打ちになるんじゃないかと言っている。それはなぜか。ワクチン接種だ。静岡県下では、ワクチン完了の時期が少しばらつきがあるようだが、先ほど言ったいろいろなチャレンジングによって、なるべくスムーズなワクチン接種をすることによって、状況が変わる。そういうところに一日も早く持っていくよう努力する。高齢者は重症化しやすいので、ワクチンにある程度めどが立つまでは、厳しいことをやっていく必要があるかもしれない。そこは状況を見ながら。近隣の自治体、国と連携を取りながら的確な判断をしていきたい」
 ―リニア問題について川勝知事はJR東海や国交省との向き合い方、対決色が強いという見方があるが、川勝知事の政治手法をどうみるか。
 「国土交通省やJRに対して柔軟に対応するというよりも、しっかりとコミュニケーションを取る。言うべきことは言わないと、向こうもわからないので。しっかりとだめなことはだめと言いながら、向こうの話も聞く。それによって何か変わるのではないか。ただし、最終的には地域住民がどう思うか、どうご理解いただけるかに尽きる」
 ―川勝知事はリニアのルート変更の可能性も指摘している。どう思うか。
 「私も土木技術者でして。技術的な観点からいうと、技術的にはルート変更は当然可能。ただ、お金と時間がかかる。全くありえないだろう(ということはなく)、技術的な点だけでいうとそれは可能かなと思うが、そこはいろいろな方の考えをしっかりと聞いて判断するところ」
 ―東京五輪に対する考えは。
 「オリンピックの開催については国が的確に判断しなければいけないと思う。ただ、世界的に感染レベルが急拡大していて、日本でも増えている中で、海外からウイルスが入ってくるというリスクみたいな話が出ているが、そうしたリスク管理も含めて、しっかりと根拠を示して、国民の理解がないと。それを踏まえて国が判断してもらいたい。ただ、自分自身、ずっと水泳をやっていて。ジュニアオリンピックに出て、昔は本当のオリンピックに出るぞ、ぐらい頑張っていた。スポーツ選手の気持ちもよく分かる。これまで練習をしてきて、ひのき舞台への思いもあるし、スポーツを見ていてわくわくするので。観戦が大丈夫であれば、開催したほうがいいのかなと思う。ただ無理してやることもないかなと思う中で、国が開催を判断するのであれば、静岡県のホスピタリティーをしっかりと発信したいし、静岡県内で自転車競技が開催されるわけだから発信したい思いがあるが、大前提は、まずはコロナをある程度押さえ込むことだと思う」
 ―自民党県連は72歳の現職に対し、世代交代の必要性や多選による行政の硬直化を指摘していたが、どう考えるか。
岩井氏「年齢は個人差があると思う。80歳でもびっくりするような(元気な)人もいるし、毎日鍛えている人もいるし。自分の中では、激務に耐えうるだけの体力というのは、自分は今52歳だが、10年か、それと少しくらいだろうと。本当に多分ぼろぼろになると思うが、仕事に打ち込めるのはそれくらいと思う。他の方の年齢がどうのというよりも、自分がもしやるのであれば、今までの経験値を生かしながら、10年か10年少しなら気合を入れてやれるな、という思い」
 ―アフターコロナで価値観が変わる中、人口減少対策の具体的な考えは。
 「静岡県は移住希望地ランキング1位になった。アフターコロナの一つのヒントになるのでは。例えば、企業は同じマインド持っているはず。都会の空気の悪いところで仕事するよりは、静岡でやりたいという人もいると思うし、子育ても教育もそう。こんなに素晴らしい自然がある静岡でという人もいるかもしれない。サテライトオフィスとか企業が本社機能を静岡に持ってきてもらうようにとか、いろいろな方が静岡に住みたいと思ってもらうように県知事としてトップセールスをがんがんやっていきたい」
 ―無所属で出るのか。
 「無所属で出馬する」
 ―公明党の推薦はどうするのか。
 「公明党の推薦について私が言う立場ではない」

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